意見交換掲示板過去発言No.0000-201106-4
Re:犬を保護しました |
投稿日 2011年6月8日(水)10時17分 投稿者 プロキオン
>家族にその出来事を話したところ『かわいそう』『何で警察に』など言われました。 保護した事によって警察などで飼い主に会えればいいですが、もし殺処分になって しまったら〜と考えると不安や罪悪感で昨夜は寝れませんでした。 こうハッキリと言ってしまっては申し訳ないのですが、御家族の考え方は間違っていると思います。 私の経験上は、動物愛護センター(動物管理センター)と警察に犬を保護したことを届け出ておく事が、もっとも早く飼い主さんのもとへ戻ることができる方法です。 センターや保健所が即、処分と考えてしまう人ばかりですと、迷子を捜している飼い主さんと巡り会う機会がそれだけ失われてしまいかねません。「処分」というのも、なにも殺処分だけではなく、新たな飼い主さんを捜すという行為も処分の中には明記されていたりもします。 本当に犬を可愛がっている飼い主さんであれば、誤って処分されてしまってはいけないということを まず第一に考えますので、愛護センターや警察には、届出がでていないかを確認するためにまっさきに連絡をとってきます。これで見つかったという例は多いです。 かなり以前の事になりますが、困ってしまった1例がありました。白いトイプードルが近所を迷っているという電話があり、隣家がその犬を追い払っているという内容でした。電話してきた方が病院に連れてきてしまったのですが、これがなんと血便というよりも下血状態で、パルボウイルス感染症でした。一目見て、この状態ですから、隣家の住人も自分の家の犬を心配したのも無理からぬことでした。インターフェロンもない時代でしたから、抗生物質と輸液だけがたよりでしたが、はてさて、どうしたものかというところでした。 で、話しを聞いてみると、どこへも届出をしていませんでした。そこで、早速両機関へ連絡しておいたところ、2時間もしないうちに警察から連絡が入り、飼い主さんが引き取りに現れました。飼い主さん曰く、主治医がいるので、そちらへ連れて行くとのことで、 私は救われた思いがしました。 あのまま、届出をしていなければ、他に入院患者にいましたから、そちらに感染させてしまったかもしれません。 >昨日は行政に電話して色々相談しましたが『交通事故などあるから良かった』と 言われましたが、どうにも救ってあげれない事が悔しいです。 これは行政の方が言われたとおりです。そのままにしておいたら、やはり何が起きるかわかりません。その犬の安全のためにも、まず保護するということでよかったと思います。 愛護センターが、即、命を絶つところという概念を改めるべき時期は来ていると思います。 人間を守るために狂犬病予防法によって、処分する権限は与えられていますが、それだけのために機関ではありません。今では、どこの県の施設においても、動物愛護教育の拠点施設という位置づけになっていますし、所有者不明の犬や猫の保護収容と治療も、こちらの業務であると法律によって定められています。 センターにおける殺処分がなくならないのは、センターのせいではありません。一旦飼育しておきながら、もう不用であるとして持ち込む人がいるからに他なりません。飼っている猫が子猫を産んだからと言って、連れてくる人がいるからです。一番、残念な思いを抱えているのはセンターの職員ではないでしょうか。 どこの動物病院も、よく捨て猫に悩まされているものなのですが、ある団体の譲渡会に出かけて相談したところ、「今、何頭飼っているんですか?」「8頭です。」「じゃあ、まだ飼えますね。」とあっさりとした返事が返ってきました。聞けば、みなさん、もっと抱え込んでしまっているのですよね。「まだ飼えますよね。」も要は冗談なんです。 いろいろな立場の人が参加していますから、それぞれの思うところに温度差はあるのですが、みんな同じ事で悩んでいて、どうにかしたいと思っているのです。 団体の運営方針やキャパシティもあるかとは思いますが、本当に犬のことを考えているのだということが伝われば相談にくらいはのってくれるかもしれませんよ。
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