意見交換掲示板過去発言No.0000-201109-5
Re:プロキオンさまへ |
投稿日 2011年9月3日(土)10時15分 投稿者 プロキオン
>乳酸菌の株由来の話は商品の説明書きにいつもついているので、そうなのかなと 思っていたら、医学的な根拠は余りないのですね。 同じ種類の細菌、あるいはウイルスであれば、犬から分離された株と人間から分離された株であれば、それぞれの宿主の体の中では、感染当初であれば、発育速度に差があるであろうことは予想されることなのですが、継代されていけば元々が同一のものですから、差はなくなっていくはずです。 毎日の継続的服用が前提での話となりますと、その初期のアドバンテージをいかほどのものと評価するか否かということですね。過度に期待を寄せるほど大きなものではないであろう、むしろ生体内環境の要因の方が大きかろうというのが、私の考えです。 人間由来、動物由来、鳥由来のそれぞれの乳酸菌の増殖速度をどのように評価するかといえば、同じ条件化で培養しないとなりません。この同じ条件というのが、温度や湿度以上にどのような「培地」で培養するかということになりますよね。 この「培地」が人工培地でなければ、人間、動物、鳥ということになり、その時点ですでに条件が同じではありません。同じ人間でも、AさんとBさんとでは乳酸菌の増殖速度が同じではありません。 漫画「動物のお医者さん」の中にも、公衆衛生学講座の卒業生が、就職先の会社で体によい乳酸菌のデーターを出せとと迫られているのに、自分の体では菌が増えないで悩むという逸話がありました。 一人ひとりの体にとっては、そのような差があって当たり前だと思うのです。 だから、20人30人と大勢のデーターをとって、試験成績としなくてはならないわけなのですが、実際の適用となりますと、この個体による差が見られてきます。とくに化学物質ではない、生菌製剤となりますと、より思うに任せない部分はあるかと考えます。 ( 逆に、予想外の効果ということもありえるわけなのですが ) ですから、評価となると「良いはずだ」というのではなく、「良いかもしれない」ということでしょう。
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