意見交換掲示板過去発言No.0000-201110-6
Re:子宮蓄膿症の予防 |
投稿日 2011年10月6日(木)14時14分 投稿者 チーママ
ウサギを飼っているものですが。 ウサギは他の動物に比べ、やはり4・5歳過ぎると優位に子宮系の病気(蓄膿症等)が見られる動物です。従ってウサギを診る獣医さんの中には「繁殖を考えるのでなければ、なるべく避妊手術をして欲しい」とおっしゃる方もおられます。最近はマメに健康診断をなさったり、おかしいと思ったらすぐに病院に来る飼い主さんも増えましたが、はやり重篤になって体が弱ってから、あるいはかなり進行した状態でいらっしゃることもあり、そうなると命の危険もあって、獣医師としては残念に思うのだと思います。 一方飼い主さんにしてみれば、元気にニコニコしているわが子を目の前にして、痛い思いもさせたくないし、必ずなるものでもないならばと思うのも当たり前ですね。 しかし予防としては手術が一番確実なわけで、もしも病気になって年齢がいっている、あるいは体力が消耗している、あるいは開けてみたら重篤な状態になっているということであれば、かなりハイリスクな手術になってしまいます。 それならば、元気で体力にも抵抗力にも余力があり、他臓器も問題ないうちに手術をした方が、リスクの低減となるわけですね。もちろん回復も早いです。 それでもやはり・・・と言う向きの方には、マメな定期健診をお願いしたいです。 毎月、隔月少なくとも3カ月ごとならば、早期発見が出来ますし、何よりワンちゃんも先生や病院に慣れて、病院でのストレスを減らす事が出来ます。 健康診断をして、いい子だねと褒めてもらい、おやつの一つももらえば、「病院=いやなところ」ではなく「病院=いいところ」になりますからね。また獣医さんの方でも健康時の詳細なデータや、その子なりの個性や体調を掴む事が出来るメリットもあります。もちろん飼い主と獣医さんとの良好な関係が築ければ、何よりの事と思います。 手術をするかしないかは飼い主さん次第でよろしいと思いますが、内科的処置や食生活などで婦人科系の病気を確実に予防することは、残念ながら出来ないと思います。 ちなみに、我が家のウサギは1歳前に手術をしますが、これは「少なくともそうした病気にはならない」という保険をかけたと思っています。それでもうさぎと言う動物はあれこれあるので、隔月あるいは毎月健診することになるのですが。 動物種が違いますので、あくまでもご参考までに。
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