獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201212-24

Re:うさぎの死因について相談です
投稿日 2012年8月23日(木)21時47分 投稿者 チーママ

ただのウサ飼いですが。

じっくりと経過を頭に入れながら、拝読しました。
ユリさん よくがんばられましたね。本当によくお世話なさったと思います。
転帰はお空に旅立ってしまいましたが、先に結論を言えば「寿命」といえるかと思います。9歳半でも、元気にしている子もいますが、ほとんどのウサギさんはもっと早くになくなっているのが現状でしょう。その子なりの寿命というものがありますので、ユリさんのうさぎさんは最後まで、精一杯そばにいたのではないでしょうか。
腫瘍などの病気があると、「もっと何かしら手を打っていたら、まだ生きていたかも」とか、「何かお世話の仕方が悪かったのじゃないか」と、皆さんお考えになります。
でも昨今人間の場合においても、「高齢者の癌などは、老衰のうちと見てよいのじゃないか」という見直しもされているようです。体が老化すれば、自然とどこかしら機能不全になってもおかしくない。そこまでがんばって生きてきた、ということではないでしょうか。
個人的なことですが、先月亡くなった実父は癌ではありましたが、全体としては「老衰」の経過をたどりましたので、私は病気で亡くなったのではなく老衰だったと思っております。
ユリさんのうさぎさんも、加齢に伴い腫瘍ができ、腎機能が落ちてきたとのこと。特に腎機能の低下は、高齢のネコさんなどにもよく見られることで、やはり老衰現象の一つではないかと思います。腎機能が落ちれば、当然いずれは旅立たなくてはならず、それを引き伸ばせるかどうかは、後はウサギさんの体力しだいというところではないかと思います。
ですからなおさら、そうしたウサギさんの亡くなり方は「老衰による。その子の寿命」と思ってよろしいのではないかと思います。
我が家の主治医は「うさぎは潔いのです」と言います。もうだめかと思ってもがんばる子がいる一方で、いったん行くと決めたら、どうあっても引き止められないのがウサギさんだという気がしております。泣こうがわめこうが、どんな医療手段をもってしても、引き止めることができないのですね。これは4歳の娘を亡くした時に、つくづくと感じました。

ですから、ユリさんの「何がしか至らぬ点があったのではないか」とお気になさる気持ちも分かりますが、どうか心安く「できるだけのことはしてあげた」と思ってよろしいと思いますよ。
お気になさっている事すべて、間違ったことはしていませんから。ユリさんが出来る精一杯をしてあげて、ウサギさんはそれに応えてくれたと思いますよ。
今は、9年半という長きに渡ってそばにいてくれたウサギさんに出会えたことに、心から感謝してあげてくださいね。
慈しんだ命が消えると、当分は心にぽっかり底なしの穴が開きます。その穴は決して消えることはないのですが、時間とともに暖かい穴となって、その子がいた証になりますよ。
もっとも、4歳の娘の穴をそう思えるようになるには、4年ほどかかりましたが(笑)
今 我が家の息子も9歳を迎えました。
ここまでよく元気でいてくれたと感謝するとともに、いつ何があってもおかしくない年齢になったのですから、今まで以上に大切に毎日を過ごしたいと思っています。
長い年月をともに過ごしてくれるウサギがいた。これほどウサ飼い冥利に尽きるものはありませんね。どうか後悔などなさらずに、楽しかった思い出を大事にして、ありがとうと言ってあげてくださいね。私もユリさんのうさぎさんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。 

ユリさんのうさぎさんへ 
本当に良く生きましたね。もてるすべてを生き尽くしてくれたのですね。きっとお母さんと一緒で、気持ちよく楽しく暮らしたからでしょう。本当にありがとう。

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