意見交換掲示板過去発言No.0000-201212-8
Re:犬の下痢について |
投稿日 2012年8月12日(日)12時07分 投稿者 けりーずはうす
老齢になり、下痢しやすくなるのは珍しくありませんよ。 @長期投薬から2年経過しているということから、その時あった薬による胃腸障害も 現在は修復されていると考えていいと思います。 しかし、年齢的な条件により、胃腸が過敏になってるとは言えると思います。 A胃酸過多に多い症状は嘔吐ですが、それはあるのですか? 確かに、胃酸過多で下痢をしやすくなる場合もあるようですが、嘔吐症状などもなく下痢だけする、というのはこの場合当てはまらないのではないでしょうか。 B当然、あります。 消化、吸収機能の低下や胃腸粘膜の免疫力の低下など様々な要因が考えられます。 主治医の先生と治療法についてしっかり話し合われるのが良いと思いますが 提案としては、まず、お腹が弱い犬用の療法食が動物病院にはあります。 その療法食は、体重管理もできるタイプのものもありますから、それであればカロリー制限はしていても 栄養はしっかり取れるという利点があります。 現在、食事を60%も制限しているということは、栄養価も同じようにカットされています。 つまり、栄養が体力維持に使用されるのに精一杯で、修復に回っていない可能性があります。 ダイエットするときのよくある間違いは、「カロリー制限」は必要であって「栄養制限」はいけない、ということです。 特に老齢動物などは、通常に栄養をとっていてもロスが多くなり、体調を崩しやすくなるものです。 また、日常的な診療でも「体重を落としたほうがいい」と伝えるとほとんどの方が「食事を減らしますか」とお答えになります。 私は、そこで「運動を増やします」と答えて欲しいといつも思います。 体重過多の場合、原因はやはりダントツで運動不足です。 もちろん、カロリーオーバーになるほどの食事やオヤツを与える方が多いのも事実ですし そういう飼い主さんには、食事制限をしていただくことも含めて運動の方法や必要性をお話します。 はなさんのスコッチテリアさんは、13歳ということですが、まだまだ元気で散歩に行く体力はありますか? 腰痛が落ちついているのであれば、しっかり運動すべきと考えます。 腰痛予防には、何といっても「歩くこと」です。 テリア種であり、標準的な13歳の体力であれば、まだヨタヨタとあるいているのではないでしょうから 20分は「止まらずに歩く」ことを実践してみましょう。 排泄で止まったら、それは運動ではありません。犬が小走りになるくらいのちょっと早めのスピードで歩いてみませんか? 何が言いたいかというと、体重維持のために食事制限をしすぎて体力を落とすよりは しっかり運動することでカロリーを消費し、犬の運動欲を見たし、食事をしっかりとって食欲も満たしてあげるという目線です。 もちろん、今の季節は暑いですから秋になって運動できる気温になってからなさるので十分ですよ。 13歳、これから行く散歩の回数は、今まで行った散歩より確実に少ないのです。 1回1回を大事に、楽しく、行けるときは極力それをこころがけて行ってあげませんか? まずは、食事を変更し、安定した腸の状態を作りだすことを目標になさってみてはいかがでしょうか。 そのために、サプリメントを併用なさってもいいかもしれませんね。
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