意見交換掲示板過去発言No.0000-201306-130
Re2:産まれて2週間過ぎの仔猫 |
投稿日 2013年6月12日(水)12時15分 投稿者 プロキオン
このような相談には、保護した際の体重と現在の体重、そして保育管理している方法やそのおかれた環境を書いていただくと読むものが理解しやすくなります。 子猫の出生時の体重は、おおよそ90〜110gくらいであって、正常な子猫であれば1周ごとに50〜100gほど増加していきます。このため、毎日の朝晩の体重測定は健康管理の面から言えば必須と言えます。 また、瞼が開くようになるのは、生後10日齢くらいが多いのですが16日齢くらいまでかかる子猫も存在します。また、眼が開いたとしても正常な視覚が獲得されるのは30日齢くらいまでかかります。 ( 威嚇反射や瞳孔反射は、10日〜21日齢くらいとなります。 ) 参考までに、耳道が開くのは、6〜17日齢くらいの範囲であって、機能的な聴力が完成するのは4〜6週齢くらいの範囲となります。 このように子猫によっても、やはりそれなりに育ち方に差があるわけであって、人間が哺乳管理をおこなうとなると、どうしてもその分差異が出てこざるをえません。 体重からの日齢推定とそれにもとづくミルクの濃度と給餌量が、下痢や便秘防止にも欠かすことができない要件となります。また、体温管理も大切なのですが、耳道は閉じているし、肛門も小さいしがありますので、体温測定が困難です。そこで、私は表面温度形を購入してきて、これを代用しています。体温測定の代用としては、心もとない面もありますが、数値で教えてくれる点は大いに助かっていますし、それと哺乳用のミルクの温度も測定できますので、ミルクが熱すぎない冷めすぎないが確認できて便利です。1000円くらいの値段だったので重宝しています。
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |