獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201306-46

Re3:猫のおしっこの回数と量
投稿日 2013年3月22日(金)18時16分 投稿者 けりーずはうす

「尿が出ていない、出にくい」という相談があった場合、まず疑うのは
「膀胱炎」です。ですから、最初に行う検査は尿検査ということになります。
「出ていない、出にくい」というのは、排尿姿勢を取るけれども、全く尿が出ないのか
「残尿感からの頻尿」で、1−2滴ずつ貯まっては出している状態なのか
ここを見極めるのが重要です。
次に、前者の全く尿が出ていない場合は、腎臓は正常に機能していて尿を作り出しているが
膀胱から出せないでいる、いわゆる尿道閉塞の状態かどうかを診断します。
この場合は、膀胱は尿でいっぱいの状況ですし、場合によっては腎臓に逆流した尿のせいで腎臓に問題が生じる場合があります。
急いで膀胱から尿を排泄できるように処置を行わなければなりません。

後者の場合、細菌性の膀胱炎なのか、膀胱結石などによる膀胱炎なのかが尿検査で判明します。
膀胱結石の場合は、オスはペニスの先に詰まることが有り、前者の「尿道閉塞」の状態に移行することもありますので
やはり、早めの治療が必要となります。

くまりうさんの猫さんの場合、生後3ヶ月くらいから排尿障害があるようですから
元々、膀胱炎を持っていたのかあるいはペニスの成長に問題があるのかを
見ておかなくてはいけないようです。
また、最初の診察での血液検査で問題がなく、現在も元気と食欲があるなら
「尿がまったく出ていない」状況ではないようです。
でも、残尿感などは、ひどい場合は痛みがあるでしょうから、早めに取り去ってあげたいですね。
家で尿が取れるようでしたら、ある程度まとまった量が必要ですが
動物病院に尿検査を依頼してはいかがでしょうか。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。