意見交換掲示板過去発言No.0000-201401-133
Re2:無麻酔歯石除去を受けたらふらついて返されました |
投稿日 2014年6月14日(土)12時09分 投稿者 プロキオン
私も無麻酔での歯石除去はできないですね。 犬や猫の歯石となりますと、人間の歯についている状態とは異なります。人間でしたら、自分から口を開いて取らせてくれますし、歯がそっくり歯石で覆われてという状態にまでは、まずお目にかかることもありません。 犬や猫が相手であれば、歯石を砕いて、剥がして、削り落として、磨くという手順が必要とされます。歯石自体も歯肉の下の歯根部にまで侵入付着していますから、この部位に手をつけるだけで相当なこととなります。 体をぐるぐるまきにして身動きできないようにして、口には開口器をかけていたとしても、めちゃくちゃに暴れて頭を振って抵抗してくるはずです。 無麻酔で実施できるとしたら、本当に手をつけることができるまでのところでしょうし、拘束して強引に実施したのであれば、それこそ心臓バクバクでストレスも痛みも半端ないことになると考えられますし、それはむしろ避けるべき事柄となりかねません。 動物病院が実施しているとなると、無麻酔が宣伝文句であって本当のところでは麻酔下で実施しているか、あるいは、鎮静剤を大量投与しているのかもしれません。 これらは想像の話でしかありませんし、まして動物病院であれば、手間暇がかかるうえにかえってキチンとした処置ができない方法をとる必要性があるのかと疑問を感じざるを得ません。 歯石除去と一口に言っても、各人が頭の中に思い浮かべるレベルには差があります。同級生に歯科医がおります。その奥さんが飼い犬の歯石が気になって、スケーラーでカリカリと削っていたのですが、そのうちに取りきれないと諦めてしまったのですが、そのレベルというのは、人間の歯石と同じレベルであって、犬や猫の歯石で動物病院のお世話になるはるかに手前のレベルでした。職業柄かどうしても気になってしまったようなのですが、本来無麻酔で処置できるのは、そのくらいの軽症のレベルであって、かつ友好的な大人しい犬にかぎられるのではないでしょうか? 無麻酔処置が謳い文句になっていても、その範囲外のものが来てしまえば、はてさて、どうして処置しようかといろいろ策を考えてということになってしまうのではないかと思うのです。 各人の頭の中で思い浮かべるレベルの差ということになりますと、少し前にこの掲示板で書き込まれていた「筋弛緩剤」もあります。病院で使用する「筋弛緩剤」というのは用途がかなり限定されたものであり、「毒薬表示」もあったりします。その一方で、ネットではひじょうに多くの「筋弛緩剤」が販売されていて流通していますが別物ですね。これらのものを同じ用語として扱うと誤解が生じかねず不適当なように思います。 また、避妊手術にしても手術内容は病院によって異なります。麻酔方法、点滴内容、処方される抗生物質等々も異なるでしょうし、手術手技そのものも異なります。とくに手術手技については、個人的に3件3名の獣医師で避妊手術を受けた犬が子犬を産んでしまったという噂を耳にしています。当初はインプラント剤の埋め込みによる避妊処置かと想像していたのですが、昨今もあることのようで、すなわち卵巣のみの手術手技において卵巣を取りそこねてしまったということのようです。さすがに猫では卵巣が目視できますので、犬ならではということだと思います。 子宮も同時に摘出していれば、このようなことはなかったと考えられますが、こういう話は確実に広まってしまいますので、挽回にも手間暇がかかってしまいます。 2件の話しは結構前に耳にしていたのですが、3件目の話しはこの5月に狂犬病集合注射の際に他のある獣医師から聞かされ、もう1名の獣医師もうなづいていましたので、すでにかなり広がってしまっているようでした。 かように同じ用語や言葉であっても、手術内容すら異なっているということはあるわけです。
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