災害と動物掲示板過去発言No.0700-201104-236
サラリーマン川柳に |
投稿日 2011年4月24日(日)12時24分 投稿者 プロキオン
青木雨彦さんのセリフに、こんなのがある。「サラリーマン、腹に一物、背に荷物」 「青きは、鯖の背にして、黒きは人の腹のうち」。 政府や地方自治体等の行政なら、公式になら口にすることはできないこともあるし、制約付きの「タテマエ」しか掲げる事ができないことは、社会人なら、理解できるのではないかな。 その「タテマエ」に腹を立ててテーブルの席を立ってしまったら、話はそれで終わり。行政の支援や協力はもちろんのこと、もっと言えば黙認さえ、得ることはできなくなります。 「タテマエ」であれば、同意しておけば良いのにと思います。其処から先は、先様には迷惑かけません、何かあってもすべてこちらの責任です。どこまでお目こぼししてもらえそうかな?が、なぜ、できないのかなと思います。何ができるのかを探ることはしなくてよいのでしょうか…。 同じ席につくことができない、話の意図が通じない、無茶をする、そんなところとは仕事の取引はできかねるというのが、一般社会の掟のようなものです。 ペット防災ネットワークさんが度々繰り返しておられる「グレーゾーン」の意味は、そのようなことですよね。 動かしがたい「タテマエ」に盾をついても、どうにもなりませんし、行政もそれを撤回することはできないでしょう。でも、被災地に動物達もいるのは、行政もわかっている。では、どのような事なら可能なのか、どこまでなら横を向いていることができるのかです。 そこを腹の探りあいができるよう連絡とか話ができる関係を日頃から築いておくことが求められているわけだし、今現在も行政から見られているということになるのだと思います。 ( これは別に行政が、一段上にいるということではありません。) 先に、牛達が放置されていることについて、行政が動かない理由の最後に「農家が望んでいないのかもしれない」をあげておきました。農家にも、本音と建前(タテマエ)がやはりあるのです。 肉用牛にしろ、乳用牛であれ、同じ牛であっても、飼育形態や管理はまったく異なります。肉用牛はどのような動物であって、どのような飼育管理が求められるのか、乳用牛なら何を欠かすことが出来ないのか、それぞれはどのようにして農家経営が成立しているのかを知らなくてはなりません。 「子曰く、学びて思わざれば、則ちくらし。思いて学ばざれば、則ちあやうし。」 人の思いは、人それぞれ。同じような境遇に居ても同じ事を考えているとは限りません。建前に留める人もいるでしょうし、本音をぶつけてくる人も居るでしょうし、1人の話しを聞いただけですべてを理解できることでもありません。 それでも、畜産や酪農とはどのような仕事なのかと考えてみる。そして農業とは何か考えてみる。家畜を飼育するには不適当な土地ができてしまい、作付けのできない農地が残されてしまっています。 復興とは何なのでしょうか? 生活の再建なのか、そこで暮らしていくということなのか? 被災者は何を求めているのでしょうか?
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