災害と動物掲示板過去発言No.0700-201105-29
Re2:仮設住宅 岩手県・宮城県は全市町村ペット可、福島県は流動的な段階 |
投稿日 2011年5月23日(月)16時06分 投稿者 ペット防災ネットワーク
各県に動物救護本部ができて物資や医療のサポートがある、仮説住宅がペット可になる・・・受け皿は整っていっています。 ただ、だったらもういいよね、よかったよかったで済まない。受け皿が整えば整うほど、そこから漏れ落ちるケースが増えてきます。 いつの災害においてもいちばんの課題は、「知らされるべき人に情報がきちんと届けられているか」です。 ここへ行けばフードをもらえますよ、医療を受けられますよ、一時預けもできますよ、無料ですよ、仮設住宅はペット可になりましたよ、仮設住宅では無理なペットなら遠方になるけれど広い借家を無償提供する支援者もいますよ、遠くへ預けたら足もないしお金もないし会いに行けないことを心配するなら月1でも週1でも預かりさんのほうから連れていきますよ等々、いかなる対応も叶うんだということを被災地の飼い主さんは知りません。 さらに問題なのは、そこまでしてもらうのは申し訳ないと飼い主さんが罪悪感にとらわれて、支援を遠慮したり、気持ちとは裏腹に早々に手放す決心をしたり、飼い続けるのをあきらめてしまうことです。 飼い主さんの生活再建のためにはペットを手放して身軽になるほうがいい場合もあるし、ペットを手放してしまっては心のよりどころを失って生活再建を考えられない場合もある。100人飼い主さんがいたら100通りの想いと事情があるので、公平な受け皿作りや組織だった一律の対応では無理なことがこれからどんどんふくらんでいきます。 多様な支援の情報をきちんと飼い主さんに知らせること、飼い主さんが考え・選択できるようにすること、飼い主さんの願いを叶えてしっかりサポートしていくこと、そういう段階に入ってきました。 国がどうこう県がどうこうより、実際に目が届いて言葉を交わせる距離の支援者が飼い主さんと交流して、その支援者をまた外側の支援者が支える仕組みにしていく必要があります。
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