災害と動物掲示板過去発言No.0700-201107-24
Re2:東京電力の免責 |
投稿日 2011年7月5日(火)18時46分 投稿者 プロキオン
原子力発電に関わる政府のというか、野党も含めてですが、どこも明確な方針を欠いており、フラフラしているように思えます。 これだけの事故があったにもかかわらずでも、これだけの事故があったのを踏まえてでも、そこは各々の立ち位置によって異なるところがあるのは理解できますが、この国の将来を考えてというところが見えてきません。一貫性がないというか、議論した様子も感じる事ができないでいます。 ある雑誌の記事に次のように記載されていました。 「牛が可愛いということもあるが、補償金などの提示もされず、行政からの直接の連絡も無い中で、生活の糧となる牛は手放せない。殆どの酪農家が酪農以外したことがないのだ。」 農家も身動きがとれないということのようですね。 >警戒区域内に取り残された家畜(ペットを含む)達を救おうと、動いている人達がいますが、彼等の”思いつき”を支える財源の姿が見えない。漠然と一般寄付に頼る心情が透けて見えるだけです。 そして、その一方で、この話がありますね。 申し訳ないが、私はこの話は絵に書いた餅ではないかと危惧しています。財源の姿が見えないとのチッチさんのお言葉ですが、私もまったく同じ事を感じています。ちょっと他の掲示板でも話したのですが、 牛1頭の1ヶ月の飼料代を仮に5万円とすれば、(この金額にはこだわらないで下さい、根拠のある数字ではなく仮に挙げた数字ですし、肉用牛と乳用牛では、まったく異なりますので)、100頭の牛を保護すれば、1ヶ月で500万円かかります、1年なら6000万円必要です。10年飼育するのであれば、6億円必要です。 放射線障害の研究目的ということになりますと、20年30年の長期に亘る飼育ということになるでしょうし、そのための施設や人件費、そして研究に関わる費用を計上しないとなりません。 生産物として、何らの収益を得ることができない牛達ですので、(ただ飼育し続けることだけを目的とした飼育ですので)、かなり資金を集める事に難儀することとなります。残念ながら、我が国の動物愛護は、それ程に成熟していません。これだけの巨額を集めることは不可能なことに思えます。 そもそも、どれだけの数の家畜を救うという考えなのでしょうか? それによっても、金額はどんどん変ってきますよね。 >海外からの寄付を呼び込もうという画策もなされているようですが、彼等が動けば動くほど、企画の不透明さ、責任所在の曖昧さが際立ってくる感じです。 欧米では、家畜に対する考え方は、もっとドライなように思われます。肉用牛であれば日本なら2年の命が普通です。欧米では、そこまでも行かない事でしょう。乳用牛でも5〜7歳くらいで更新されます。肉用豚であれば生後半年が寿命といえるでしょう。 本来の家畜としての生存期間を考えれば、逆に10年20年と生かしておくことの意味は本末転倒ですし、他県で飼育されている牛や豚達というか、死者が生者を怨むことになりかねない展開です。この矛盾は、どうなるのでしょう? 本当に助けたいのであれば、そこの施設の専従職員となって住み込んで働く気概が必要だと思います。他人の寄付をつのる以前に自らのお金(計画に必要な金額の何分の一かに相当する金額)を拠出して、使用する土地の自治体に供託して基金を積み立ててから、寄付のつのるようにしたらよいと考えています。 計画を遂行するための詳細をまるっきり提示していませんし、募集額もあきらかではありません。何頭の家畜を助けようとしているのかも私にはわかりません。でも、素人でも、とんでもない金額が必要なことは分かります。それゆえに、寄付してよいのか躊躇するのではないかと思われます。 ですから、実行可能な計画として、飼養形態や必要金額を算出して、基金をつくって信用を得ることが必要ではないかと思うのです。1年や2年で計画を投げ出されても、寄付する人達は裏切られた事になってしまいますから、それだけ、しっかりとしたものを提示して見せる必要があるわけです。 それができれば、夢が現実味を帯びて動き出す事になりますし、できなければ、そのまま夢で終わる事になります。 資金計画を中心としての運営計画を早急にあきらかにするべきだと思います。他人からの寄付だけに頼る考えでは、必要な金額を集める事はむずかしいと考えます。
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