災害と動物掲示板過去発言No.0700-201107-30
Re4:牛肉のセシウム汚染 |
投稿日 2011年7月13日(水)11時23分 投稿者 プロキオン
>それだと現場だけでなく、自治体はトップの方での県ごとの緊急措置体制強化を示す必要がありませんか?東電も国も、それにかかる経費は負担すべき。 そうですね、県の中での縦割り行政でなく、相互に連携をとるべきでしょう。費用はそんなにかからないはずなのですが、意識の問題だと思います。 先の投稿に書きましたように、牛1頭をめぐっても、生産者視点と消費者視点に分かれますから、同じ目的と意識をもつことが簡単ではないといことになるのではないでしょうか。統一されるべきなら、消費者視点でしょうし、その観点から言えば、1頭の牛も出荷させないということにつきます。でも、そうなってしまうと、畜産農家は廃業となり、農務部畜産課も必要なくなりかねません。そうならないように、畜産農家が廃業においこまれないための施策の立案と実行が必要となりますが、これが経験の無いわけではないのですが、むずかしい。うまく行っていれば、農家の減少にはもっと早い段階で歯止めがかかっていたはずということになります。 >農家が汚染牧草地で収穫した飼料を与えてしまうような事件が起きてしまう。地域設定も賠償問題も、調査分析結果と科学的知見に基づいて適正に行われているとは言い難いように思います。 これも仰せの通りなのですが、農家を責めるわけにもいかないと思っております。県からの指導は確かに畜産農家には届いているはずです。でも、補償が届かないなかで、自給飼料を与えてはならないと指導されても、購入飼料が不足しがちであったり、金額が余計にかかるわけですから、なんとかならないのかと思う心情は理解できます。 畜産農家の経営は、大きな金額を扱いますが、内情は決して楽ではありません。素畜代もかかりますが、経費の大半は飼料代が占めています。そのために購入飼料を減らすべく、自分で飼料作物を育てて、経費を安くしなさいと指導されます。ですが、この飼料作物を育てるために機械や肥料が必要となって、別の経費が増えていく仕組みになっています。この自給飼料が給餌できないとなってしまったら、その分はマイナス分にしかならないわけですし、そこを購入飼料で補うのであれば、さらにマイナス分が増えてしまう事になります。 経営が順調にいっているときでも、支払いを済ませれば手元に残るのは大した金額ではありません。多頭化してしのぐしかないのです。今の状態であれば、できるだけ牛舎に居る牛を現金に換えたいと思うのは無理からぬことですし、自給飼料だって無駄にしたくはないことでしょう。 そして、そこに牛を買ってもよいという人間が現れれば、気持ちも揺れると思います。 >私は福島原発敷地内に、もう、放射能汚染廃棄物をドンドン運びこむことは出来ないだろうと思います。事故は未だ収束していない。各地から運びこむことは、作業環境がますます悪化することに直結しませんか? まったくもって、ごもっともな意見だと思います。 我が国は、今回のような事態を想定してきませんでしたし、核燃料の最終処分計画も満足なものではありませんでした。つまり、核のゴミはどこへも行き場がないわけです。 どこへも持っていくことができないで、そのまま置いておかれると、雨水によって、下水の終末処理場へ集積されてくるか、ゴミの焼却場や最終処分場に集まってくることになります。 放射性物質は決してなくなりません、形をかえて次の場所へ移動していくだけなのです。空気中をただようホコリであり、草や樹木に付着し、野菜や農業生産物に付着し、そこへ留め置かれて、今度は水や土壌に移行して環境中に存在しつづけ、やがて、時間とともに前記の施設を目指します。これは隔離保管施設に収容しないかぎり、どうにもなりません。ホウレンソウだろうが、お茶であろうが、牛であろうが、犬猫であろうが、魚であろうが、人間の体であろうが、それらはみな通過点でしかありません。 核のゴミの受け入れ先が無いのであれば、また、進んで手をあげてくれるところもないことでしょうから、これを放出してしまった第一義的な責任のある所へ持っていかざるを得ない。抗議の意味でそのような行動に出ても当該農家であれば、東京電力も文句を言えないのではないかなという主旨での発言です。
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