魚類(水棲動物)掲示板過去発言No.1800-201604-2
Re:ギンブナとキンブナ |
投稿日 2012年1月3日(火)18時19分 投稿者 チーママ
ギンブナとキンブナは、素人目には本当に見分けにくいですね。 でも一般的にはギンブナが多いように思います。 ただし、ギンブナ自体はすべてがメスなんですね。無性生殖の一種である雌性発生といいまして、どのギンブナもメスで卵を産むんです。で、普通はオスの精子の遺伝子が必要なのですが、ギンブナの場合は受精の刺激が卵の分割を促すだけで、遺伝子は必要ない。つまりギンブナってみんなクローンなんですよ。このあたりはウィキをご覧ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%8A またギンブナとキンブナ、もうひとつの野生種であるゲンゴロウブナとの違いは農水省が行っている「田んぼの生き物調査」で間違いやすい種の見分け方(pdfファイル)を出していますので、そちらを参考になさってください。 http://www.maff.go.jp/j/nousin/keityo/tanbo/pdf/tanbo_data02.pdf Aは小赤が卵を産んで、なおかつ孵化したならばオス以外には考えられず、したがってギンブナではないということになります。 Bは卵を産んだということ、通常は有性生殖の他のフナ類のオスが役立つのですが、実験下では相手がコイでも孵化したこともあるとの事ですから、ギンブナの可能性もありますね。 沖縄在来種が本州よりほっそりしている、黒っぽいというのは、初めて知りました。 魚は地域差が大きいので、余計まぎわらしいですね。 結局は背びれの分枝軟条数を数えるのが、一番確かだと思います。 ちなみに、昨年お星様になってしまった我が家のギンブナちゃんは、1cmくらいの子を連れてきて、4・5年で20cm位にはなりました。なくなったときには27cmはありましたね。飼育下で追星かな?と思ったぽちぽちが出来たこともありました。 またその前々年亡くなった金魚かーさん(一度他の小赤との間で出産経験あり)にいつもべったりくっついていたのも、ギンブナならではの習性だったようです。 この金魚かーさんは3cmほどの小赤が8年ほどで体長30cmほどになったもので、亡くなった時には大変ショックでした。まだまだいると思っていたので。ただベテランの金魚飼いさんから「それだけ急激に大きくなった固体だから、きっと寿命も短かったのじゃないか。」と慰められました。 金魚かーさんがいる時は落ち着いて人なれしたギンブナちゃんでしたが、いなくなってからは人の気配にも過敏になり、ちょっとした事でドタバタしておりました。まったくの突然死で、原因は見当もつかず、見た目上の体の異変は何もなしで、??でした。 やはりフナはある程度群れが必要なのかもしれません。ですから常に金魚(比較的落ち着いて人なれする)と一緒の方が、長期飼育できるかもしれませんね。 どうか大切に、かわいがってあげてください。 私もいつかはまた、ギンブナをお迎えしたいと思っているのですよ(^^) 添付は、在りし日のギンブナちゃん。そばの赤いのが金魚かーさん。
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