意見交換掲示板過去発言No.0000-199808-84
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投稿日 1998年8月19日(水)17時05分 イブ
8/18投稿のみゅみゅさんへ Re.ねこの胸水について 乳腺腫瘍から肺に転移したということは、転移性肺腫瘍にもなっていると言うことです。この場合、腫瘍が進行してくると胸腔内に癌性胸膜炎をおこし、そのために腫瘍性滲出液が胸に溜まってきます。これがすなわち胸水の正体です。ですから、腫瘍をなんとかしない限り胸水の溜まるのを止めるのははっきりいってできません。もし、摘出できるような腫瘍であれば話しは別なのですが、猫の乳腺腫瘍を原発とする転移性肺腫瘍では摘出不能だと思いますので、水が溜まったら抜くしかないでしょう。その上で、もしできるのであれば、すこしでも癌細胞を抑える試みとして抗がん剤による化学療法をする場合もあります。インターフェロンを投与する予定と言うのは、その事だと思います。また、肺炎も起こすことが多いですからその治療をしたり、酸素吸入をしたり、というのが一般的です。薬だけで胸水をなくしたり抑えたりというのは、ほとんど無理です。体力があって胸水を抜くことが可能であれば、絶対抜いた方がいいと思います。 8/18投稿のぷんこさんへ Re.胃内うっ帯について 胃内うっ滞とは、胃の内容物が胃袋の中に停滞してしまった状態のことだと思いますが、原因はさまざまで毛球のこともあるし、異物摂取によるものだったり、栄養学的問題だったり、ストレスだったり、生まれつきの胃の形態学的な問題だったり、腫瘍だったり、感染性の腸炎に続発していたりすることもあると思います。 まず、原因を特定しそれにあわせた治療を行います。一般的に多い胃内毛球症の例で言えば、内科的治療で大丈夫そうな時はブロメラインやラキサトーン等の経口投与、経口および非経口的補液、消化管運動機能改善薬投与、強制給餌などでしょう。それでもだめな時は外科的な処置も必要となると思います。 8/18投稿のノアールさんへ Re.猫の排尿障害について 排尿障害には、基本的に2タイプあります。一つは尿が溜まっていて排尿したいのだけれども通過障害があって出なくなっているもの。もう一つは尿意ばかりがあって、゜実は膀胱に全然尿が溜まっていないものです。腹部の触診でだいたい見分けることができます。実際に私がヤマトくんを診察したわけではないので、処置についてはなんともコメントできません。しかし、ノアールさんが納得できない獣医さんに通い続けるのはあまりお勧めできません。 8/19投稿のアキさんへ Re.ハムスターのケガについて 心配であれば、病院へ行った方がいいと思います。早いうちに抗生剤などの処置をすれば、ほとんど問題なく治ると思います。また、ロボロフスキーは基本的に一匹飼いをお勧めします。 |
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