獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199901-53

FIVについて
投稿日 1999年1月11日(月)09時28分 林 文明

FIVのワクチンはアメリカでも発売が近いという声があります。
ご存じのとおり ワクチンはかかってしまった病気を治すものではありません。
しかし、新しい猫を導入するときは ワクチンがあると少し安心ですね。
FIVの感染は濃厚な接触か垂直感染(お母さんのおなかの中にいるときの感染)があります。
にゃん子さんのうちの猫ちゃんは 飼い始める前の感染か垂直感染でしょう。
しかし、FIVは 発症さえしなければ良いのです。
猫にストレスをかけずに 快適な生活をさせてあげられれば 発症を防ぐことができます。
室内飼育でしたら 去勢も済んでいることでしょう。
FIVの猫ちゃんたちには去勢や避妊をお薦めします。
現在 日本の猫の約20%がFIVに感染しているというデータがあります。(地域差はあります)
これは健康で 何も症状を表していない猫も含めた数字で 何らかの症状を表している猫を含めると
30%以上が感染していることになります。
FIV = 死 ではありませんので インターフェロンの投与などで免疫力を落とさないようにして下さい。

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