意見交換掲示板過去発言No.0000-199905-213
ももりんさん、ONORIさん、エイプリルさん、雀さん、かんさんへ |
投稿日 1999年5月20日(木)12時06分 イブ
ももりんさんへ こんにちは、獣医師のイブです。 問題の猫ちゃんは、日頃カシャカシャしたセロハンとかナイロンとか紐とか、変な 物を口にする癖はありませんか? 食欲はあるという事ですが、量的にも普段と同じくらい食べていますか?食べては いても、食べる格好がおかしかったり、いつもの半分くらいしか食べていないなら ば、心配です。便の具合や、量はどうですか?実際に吐物が出なくても、ウック、 ウックとお腹のほうから身体をゆすって、最後にグェーっとなるのは吐き気(+) です。吐き気と紛らわしいのに、喉の炎症があります。こちらは、食べづらそうに 見えたり、喉が痛そうに見えたりします。ゲェッゲェッとすることもあります。 この二つの違いをよく判別する必要があります。 元気もなく、一日中頻繁にゲェッゲェッとするのが2日以上続くようなら、私は 動物病院で診察を受けられたほうがいいのではないかと思います。 また、毛玉の対処法としては、先の尖った草を食べさせるとか、毛玉をほぐして 便にして出すタイプの毛玉防止剤を舐めさせるという手があります。しかし、 今回の症状が毛玉によるものかどうかは判断をつけかねます。 ONORIさんへ はじめまして、獣医師のイブです。 ウサギが食欲ないというのは、とても大変な状況です。ONORIさんがおっしゃ る「ごはん」というのは、ドライのペレットフードのことでしょうか? 「ごはんは2〜3日食べなくてもたくさん食べている」というのは、ペレットは 食べないけれども他の草とか野菜とかはたくさん食べているということですか? もし、そういうことだったなら、私もまあ大丈夫だと思います。でもそうじゃな くて、食餌を何もほとんど口にしていないとすればかなり問題です。ウサギは 空腹に弱いのです。絶食状態が続くと、消化器官の異常や肝機能の低下を引き起 こしてしまいます。なにか大好きな野菜や果物を与えてとにかく食べさせる工夫 をしなければなりません。それでもだめなら特製の野菜ジュースやペーストを作 って強制給餌する必要があるでしょう。ヒトのベビーフードの利用も可能です。 (お肉とかシチューとかじゃなくて野菜・果物のですよ) 次に、食欲のでない理由ですが、痛みがとても激しいか、筋肉だけでなく、骨格 にももしかしたら異常があるかもしれません。病院では、血液検査の他に、レン トゲン検査とかもやってもらいましたか?それが済んでいるならば、大丈夫ですが・・・。 もしまだだったら、ぜひ撮ってもらったほうがいいと思います。 ウサギは骨格がとてももろいので、ちょっとしたことですぐ骨折をおこす動物です。 足の骨ももちろんですが、暴れたとか取り落としたとか、そんなことでよく背骨を おかしくします。脊髄損傷を起こせば下半身麻痺になってしまったり、排尿障害が でたりします。ですから、ウサギの取り扱いには十分すぎるほどの注意をはらわな くてはなりません。散歩が悪かったのではなく、背中から落ちちゃったのが問題だ ったと思います。 あと、尿は出ているか必ずチェックしておいてください。 耳の事ですが、今回の食欲減退に関係しているほどひどそうですか?実際見ていな いのではっきりとは言えませんが、もし関係ないのであれば、とにかくウサギちゃ んの一般状態をよくするほうが先決で、ほかのことは後回しでいいと思います。治 療のために暴れるならばなおさら逆効果です。 エイプリルさんへ こんにちは、獣医師のイブです。 メイ君、元気そうでいいですね。ウサギは、どうしても習性上物を齧ってしまうの でいろいろ特別な配慮が必要です。ここの関連フォーラムでウサギの愛好家さん達 がたくさんいらっしゃるウサギBBSがあります。そちらでいろいろ情報をあつめ てぜひ快適なすばらしい環境を整えてあげてください。 補足ですが、オスのウサギちゃんの場合、性成熟がきてしばらくすると、性格が荒く なったり、尿をすごい勢いで撒き散らしたりする子も出てきます。もし、うるさく さわぐのが性的なものと関連しているようなことがあれば、またこちらで御相談く ださい。 雀さんへ こんにちは、獣医師のイブです。 まず、エキゾチックアニマルに詳しい獣医さんを探して診てもらう事が先決です ね。 お腹の中に何が溜まっているのか、少量吸引してしらべたり、レントゲンや超音 波検査などか必要と思われます。その上で、抜ける物ならば抜くなどの処置が必 要と思います。 いずれ、その症状では簡単な病気でないのは確かです。 一刻も早く良い動物病院を! インターネットでできるアドバイスはこれくらいです。 かんさんへ こんにちは、獣医師のイブです。 慢性の胃炎などが考えられますが、野良猫ということで、何らかの不治の伝染性 基礎疾患に罹患している事も十分考えられます。要するに、一つだけの病気の原 因があるのではなくて、基礎体力や免疫力の低下等から、いろいろな病気が併発 しているのではないかということです。 目の疾患には、もちろん目薬の点眼は有効だと思います。抗生剤の入っている物 がいいですね。 基本的には、全身状態の把握のために念入りな診察と検査、その後に結果に基づ いた治療が必要です。 生活環境の改善や、栄養を付けさせる事も大切だと思います。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |