意見交換掲示板過去発言No.0000-199906-32
飼い主さんの保定 |
投稿日 1999年6月2日(水)18時40分 林 文明
獣医師の林です。 B/Wさんの疑問について答えたいと思います。 >ひとつは、診察時の「保定」のことです。 >病院(獣医師/VT)サイドの役割と思うのですが、違うのでしょ>うか。 >保定も「プロの技術」と思うのですが‥。 >院内で所在無げにただ立っているだけのVTさん達を目にする>につけ、疑問が >湧くのです。 この意味は B/Wさんのかかりつけの病院では保定は全て飼い主さんの"仕事"という意味でしょうか? もしそうであれば、と言う事を前提にお答えしたいと思います。 私は、保定は 確かに病院側の"仕事"であると考えています。 したがって私の病院では飼い主さんが保定するということは まずありません。 そして、テクニシャンにも保定から教育しています。 しかし、そのような病院だけではない、というのが現状でしょう。 スタッフの数的な問題、スキル的な問題があり、全ての病院のスタッフが 保定することが出来ないと思います。 >もうひとつは、上とも関連しますが「X線検査」のことです。 >仮に診察時の飼い主保定は当然として、レントゲンを撮る際も>それは当てはま >るのでしょうか。もしも飼い主が妊娠などしていたら、けっこうマ>ズいと思う >のですが。 これについても上記のような理由で不可能な病院と可能な病院があるのが現状だと思います。 でも、法律的にも 妊婦のレントゲン撮影時の保定はまずいでしょうね。 >以上について、先生方の病院の場合やご意見など、お聞かせ>願えれば幸いです。 前にも述べたように 病院によって いろんなことが異なります。 このところ議論されている 診療内容などについても病院によってかなりの差があります。 飼い主さんにある程度の知識が無い限り、その病院のやっていることが 本当にあっている事なのか 間違っているのか分からないと思います。 先生の人柄に好かれてその病院に行くのも、最新技術を取り入れて勉強している先生のところへ行くのも、とにかく安い病院へ行くのも、飼い主さんのそれぞれの価値観なのです。 飼い主さんのニーズが様々だからつぶれる病院はないんじゃないかな、と思います。 自分から見て、こんなことやっててよくつぶれないな、と思う病院があったとしても そういう病院に行く飼い主さんがいるのが現実です。 話が本題からずれましたが、私たち獣医師もそれぞれに 飼い主さんや動物たちの満足できる病院になるように努力していますので 飼い主さんも動物を飼った責任としてその動物の事は、良く知っておいてほしいと思います。 それが動物の幸せに繋がると思いませんか ? |
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