意見交換掲示板 1999年7月18日(日)06時39分

マラセチアは酵母様真菌といって真菌（カビ）の仲間です。
通常の菌糸を作る真菌とは違って菌糸の形成がみられませんが、確かにカビです。
この仲間は脂肪が好きで、油っぽいところでよく増殖しますが犬に病変を作るパチデルマチスは脂肪がなくても増殖可能だそうです。

外耳炎ではやはり外用（点耳）による治療が一般的です。
内服で使う抗真菌剤でマラセチアに効果のあるものはありますが非常に高価なため皮膚のマラセチア症では使用しますが、外耳炎にこの薬は通常は使いません。
マラセチアは本来犬の外耳道に常在する菌なのでこの外耳炎は再発しやすいことがネックになります。
また、アレルギーや耳ダニなどの耳道の分泌が亢進する疾患に併発することもありますからこちらも確認する必要はあるかも知れません。

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