意見交換掲示板過去発言No.0000-199907-187
小鳥の疾病で補足 |
投稿日 1999年7月18日(日)11時48分 プロキオン
7月17日のケンケンさんの書き込みがありましたので、補足とし ての意見です。 これは、特定の書き込みへの意見ではなく、小鳥の飼育者の方への 意見です。 私は本来、小鳥はひじょうに丈夫な生き物と考えています。体温が 高く細菌・ウイルス・真菌が増殖しにくいためです。 鳥類の弱点である呼吸器も少数で換気に注意していれば、まず心配 することはありません。 そもそも鳥類の診療もそのベースには家禽の疾病があるのですが、 小鳥とは飼育形態もことなりますし、飼料添加物も使用されていま すので、本来は少ないはずの疾病もよく目にします。このことがど うも混乱を招いているようです。 検査をする側の立場から言えば、真菌は37度で培養する以外に、 室温もしくは25度の培養を併用するのが一般的なのです。つまり 小鳥の体温が低めの方が増殖しやすいのです。「鳥が死ぬのは凍死 と餓死だ」とおっしゃられた先生がいますが、極端な言い方ですが 突き詰めるとそういうことになると思います。 疾病や外傷に対しては強いのですが、その代謝率の高さから、余力 があまりに小さいのです。そのために弱い生き物と考えられている のです。 薬剤もその排泄が早いので血中濃度を維持しにくいし、飲水投与で は量が不正確、強制投与ではストレスの増大と問題もあります。 マイコプラズマが疑われるような疾病も安易な薬剤の使用があると 増えてくるように思います。 小鳥は本来丈夫な生き物なのです。人間の生活圏に彼らを取り込ん だために生じている無理が疾病を誘発しているのです。彼らの生理 にあった飼育を心がけて欲しいのです。 生き物を飼育するということは、飼い主が彼らのために譲歩する場 面が必要なのではないでしょうか。 |
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