獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200002-185

セディについての続報です。
投稿日 2000年2月19日(土)01時53分 tsujimuratakayuki

本日、オペの予約をとった際、肉腫ということで抗癌剤の感受性はあまり高くないが何もしないわけにもいかないのでというふうな説明を再度受けました。それでその際(電話で)放射線療法は適応にはならないのですか?とう質問をしたところこんなやり取りになりました。
A;「もし放射線療法を希望されるなら場所が限定されてしまいます。」
Q;「具体的にどの辺りになるんですか?」
A;「神奈川県と三重県にあります。」
Q;「効果の方はどうなんでしょうか?」
A;「化学療法よりは可能性があると思います。」
といった感じでしばらく話をし、とりあえず話をお聞きしたいからということで
オペの予約を一次中断し、先方の病院へ電話連絡をしてもらった後、直接電話し
主治医の先生に話を聞くことができました。
「断脚を希望されないという事ですが現在の大きさのまま放射線療法をやっても
利かず、部分的に切取り(縮小し)そのご放射線を約16回、二日に1回くらい
のペースで施行する事になる」ということでした。そして「放射線は腫瘍を大きく
しない為に施行すると考えてください。OP.で縮小し、放射線療法とともに抗癌剤
も同時に投与します。」ということでした。とても親切に一つ一つ説明して頂き
ました。早速、明日の朝、セディを車にのせて(大好きなんですよ)診察してもら
いに行こうと思っています。放射線療法においても他の腫瘍に比べ感受性がそれ程
良くないということでしたが数%でも可能性が高くなるのであればとの思いが強い
です。通院は往復5時間を二日に1回というペースで1カ月半ということで困難で
すので、平日は入院ということで考えています。まだ決定ではありませんが、
寂しがりやのセディですが、ここは心を鬼にして、少しの間入院生活をおくって
もらおうかな?と考えています。入院費を含めて費用は30万前後ということでした。
同様の悩みをお持ちの方のために参考にしてください。
今回、私が思ったことは、私が医療関係者でなく放射線療法などのことをしらなければ
教えてくれなかったということです。だからいかにこういった意見交換の場が大切で
、我々飼い主の知識が必要化ということを声を大にしていいたいです。また、全国の
獣医士の方々にはぜひこういったことに、より配慮していって頂きたいと思います。
知らなかった。それはとても怖い事です。ですから専門職としての知識を惜しみなく
我々飼い主に教えていただけますよう宜しくお願いします。食事療法の事もそうです。
そんなことは一言も教えていただけませんでした。非常に遺憾におもいます。
診断とOp.だけがドクターの仕事ではないはずです。
もちろん全国の心有る獣医師の方々においては、感謝のねんにたえません。
家の獣医医院は、診療時間を5分も過ぎれば、電話はアナウンスのみになります。
人間と一緒で病気や怪我は時間を選びません。人間の病院では明け方から玄関の明かりを
つけ、患者を待合室にとおすことは珍しくないでしょう?なぜ、動物は人間の都合のいい時だけ
動物として扱われてしまうのでしょう?たとえ数年の命、十数年の命としても立派な
家族の一員であるとおもうのですが。
とりあえず、動物愛護家のみなさん、頼れるのは知識とつながりと心有る獣医師です。
設備はお金で買えますが、医の何たるかは、個人の価値観が大きいと思われます。
わたしはリハビリに関わる人間として、病中実習中の今、強くそれを感じます。
抗癌剤の話、食事療法の話、励ましのメールなど本当にありがとうございました。
こういった恩は、かならず還元していかなければと思います。
私がこれから得る知識を少しでも役に立てればよいと思います。
ですからこれからの経過も順次おつたえしていきたいと思います。
願わくば、皆様を力づけるような結果となる事を、いや、信じます。

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