意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-275
私の個人的な意見です |
投稿日 2001年4月24日(火)08時23分 Suzuka
自らが望んで一緒に暮らしていた一つの命を社会的な理由で消すことに対して、それを正当化する理由など無いのだと思います。 それを『どうしようもなかったこと』と正当化しようというところに素直にうなずけません。 殺す以外に方法を見つけることができなかったということを、飼い主は一生負い目として背負っていかなければいけないと思うのです。 社会の責任とか、人間の家族優先とか、里親として手をさしのべてあげられなかった私達のせいとか、探せばいくらでも『飼い主を正当化する理由』はあるでしょう。 でも、少なくとも、一つの命を殺す選択に『正当な理由』などあり得ないのではないでしょうか? T様、安楽死を断ればいいというような物理的な問題ではないと思うのです。 安楽死を依頼した飼い主に、その選択をしたことについて誤魔化しの正当化で慰めるのではなく、事実そのものを受け止めさせなければいけないと思うのです。 そうでなければ、今の社会では、いくらでも見つかる『正当な理由』によって、同じ事を繰り返す(飼える環境になったから飼う、飼えない環境になったから殺す)ことになるのでは・・・と思います。 必死に次善の策を探して、なおかつ安楽死以外に方法を見つけられずに、苦しみ打ちひしがれている飼い主を前にすると、T様ならずとも『何とか慰めてあげたい』『この人が悪いのではない。こんな苦しみを味あわせるような社会がいけないのだ』と思ってしまいます。 でも、やはり、それは飼い主自身が『苦しむべき問題』であり『その後も背負っていくべき問題』なのだと思います。 十分に苦しんでいる飼い主に対しては、周りが責めることでも、正当化することでもないと思います。 周りがすべきことは、苦しむべき問題・一生背負っていかなくてはならない負い目だということを理解していない飼い主に対して、自分が何をしたのかを理解させることだと思うのです。 |
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