意見交換掲示板過去発言No.0000-200109-201
狂牛病 |
投稿日 2001年9月23日(日)15時42分 パールちゃん
プロキオン先生、 専門的なことをとてもわかりやすく書いてくださってありがとうございます。 さて、問題となった千葉県の牛は日本国内で行われた2回の検査の結果が陰性と陽性に分かれたため、 英国獣医研究所に検査を依頼したそうですね。 やはり国内での検査の信頼性が問われる大問題だと思います。 そもそも、この牛が8月6日に起立不能の症状を見せたことに端を発していますが、 起立不能になる前に屠殺されて流通してしまうことも考えられるわけです。 流通する前の完全な検査が確立しないと消費者は安心することはできません。 肉は大丈夫、牛乳は大丈夫といいますが、 危険部位とされる脳や脊髄、目、小腸などは人間が口にするものとしてぜったいに商品化されないとは言い切れません。 現に脊髄や腸、尾を食材としている料理などもありますから。 また、解体の際にプリオン病原体が食肉に付着することはないのでしょうか? また、感染牛から作られた肉骨粉や血粉を飼料とした豚や鶏から人間への二次感染はどうなのでしょうか? 今後、肉骨粉や血粉を飼料としないなどの取り決めができても、 末端の畜産家がどこまでそれを守るでしょうか? こういう素朴な疑問を公的機関が情報公開してくれないかぎり、 消費者の牛離れは止まらないと思います。 私の県ではここ2〜3日の緊急調査で、 感染を疑われる牛や感染源とされる肉骨粉の使用はないと発表されました。 ですがそれも、起立不能にはなっていないという調査員が牛舎をざっと見ただけの目視と、 飼育者が「起立不能の牛はいない」「そういう飼料は使っていない」という自己申告による調査結果です。 消費を安定させるためのおざなりの検査のような気がしてなりません。 |
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