獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200110-250

RE 猫伝染性腹膜炎について
投稿日 2001年10月26日(金)23時34分 田口正行

この病気は診断の困難さと、発症している場合、予後が悪い場合がほとんどであることから嫌な病気のひとつです。
まず、ワクチンを接種されている猫がいたとして、輸血が有効か?ですが、
この病気の発症要因は細胞性免疫が異常なことです。
通常の輸血では細胞性免疫を付与することは難しいので(僕は輸血で細胞性免疫を付与する方法を知りませんし、通常はTリンパ球は移植片対宿主病の原因として嫌われます)、
単に輸血を行うだけでは抗体(液性免疫)は入れることができても細胞性免疫は入りません(当然ある程度は入りますが、機能することは無いと思われます。)。
ですから、理論上は輸血はあまり効果を期待できないと考えられます。

治療については、時折緩解に成功したという報告がありますから、全く可能性がないわけではないと思います。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。