意見交換掲示板過去発言No.0000-200110-75
RE 高齢犬の避妊手術について |
投稿日 2001年10月7日(日)10時37分 田口正行
犬の糖尿病で治療を難しくさせる要因には、卵巣機能異常、副腎皮質機能亢進症などが関係してくるとインスリン療法の効果が出にくく、また不安定になることが良く知られています。 基本的には、雌犬の糖尿病に対して、避妊手術が推奨されています。 これは黄体期にインスリン抵抗性をしめすこと、それ以外の時期には通常に近い反応をするが黄体期を重ねるごとに糖尿病傾向が強くなること。 黄体期に合わせてインスリン量を設定すると低血糖の発作を起こす危険があること。などによります。 また、犬の糖尿病では副腎皮質機能亢進症をかなりの率で合併していることも知られています。 この場合にはインスリン抵抗性は示しますが、糖尿病とどちらを先に治療するべきかについては、まだコンセンサスは得られていませんので、発言は控えさせて頂きます。 糖尿病の高齢犬ということで、手術の危険性は当然高くなりませが、僕は手術を行える全身状態なのであれば、 手術は行うべきだと考えています。 |
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