獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200111-57

RE 老犬の手術について
投稿日 2001年11月8日(木)17時21分 田口正行

肛門周囲腺腫は、去勢をしていない雄犬の老犬に良くみられる腫瘍です。
この腫瘍は男性ホルモンの影響を強く受けますから外科的に切除する時には同時に去勢手術を行う必要があります(再発防止のため)。
18歳と言う年齢がネックになっていますが、腫瘍表面から出血があって生活の質が低下しているのであれば、
手術は行うべきかも知れません。
内科的な治療の可能性としては
、好男性ホルモンの製剤が犬用に認可されています(前立腺肥大の薬として)ので、これを内服させてみることも良いかも知れません。

最後に排便困難になるかどうかですが、雌犬の肛門周囲腺癌ではその可能性がありますが、一般にみられる肛門周囲腺腫では排便困難になる可能性はかなり低いと思われます。

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