獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-209

こんな話もあります
投稿日 2003年2月20日(木)16時00分 chako

先日からの書き込みにずっと疑問を持っていました。
sangoさんのツグミを保護された話を読み、私も思い出したので書かせていただきます。
数年前、姉宅の近くに住んでいた野良猫親子の母親が車にはねられました。
小学中学年だった姪が見つけ
「自分がお金を出すからお母さん、病院に連れて行って」と泣きながら頼んだのです。
もちろん、そんなお金は姪にはあるはずもなく、姉も姪の気持ちをくみ
素人目にも助からないと思える状態の、普段触ることすらできなかった野良を
夕方病院に連れて行きました。
診察してくださった先生はこの子は野良でしょう、治療費は実費の折半でいかがですか?と
持ちかけてくださいました。
結局翌朝早くにその猫は亡くなり、先生は一切治療費を取らずに終わりました。
こんな話が当たり前、そんな風に思っている方がいるとは思いたくありませんが
実際にはいらっしゃるようですね。
数ヶ月後にやはり道の真ん中で倒れて泣き叫ぶ子猫を姉が保護し
やはり同じ先生に診ていただこうと連れて行きました。
すると今度は「野良だからっていつもいつも安く診られる訳じゃないんですよ」と
その先生はおっしゃったそうです。
姉はもちろんお金を出すつもりで連れて行ったのですが、勘違いされてしまい
ショックだったようです。
もちろん先生を責めるつもりは毛頭ありません、これが本音ではないでしょうか?

既に書かれていることですが、獣医の先生方もボランティアではありません。
野良だから安くしてくれる、野生動物だからただで診てくれる
そんな都合の良い考え方をする方が理解できません。
保護した時点で責任をすべて負う覚悟をしていただきたいです。

私の掛かり付けの獣医さんは野良に非常に理解があります。
ペットとして飼われている動物に対してもとても良心的な値段です。
それを逆手に取り、手足の真っ白な猫を野良だと言い張って安くしてもらおうとする
そんな飼い主さんがとても多いそうです。
そう言う飼い主さんをみなさんはどう思われますか?
保護した、野良だから安くしてくれ、ただにしてくれ、そんな人たちと
同じだと思いませんか?

どう見ても飼い猫なのに困っちゃうんですよねー、と苦笑いしている先生。
でも、嘘でしょう、とも言えず安くせざるを得ない先生。
先生の飼っている猫たちの食事は病院で扱っていて賞味期限の切れたカリカリ。

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