意見交換掲示板過去発言No.0000-200306-230
フランスの獣医さん |
投稿日 2003年6月27日(金)02時06分 ダリ
ただいまやや長期の出張でフランスにきております。 こちらで獣医さんについて興味深い話を聞きました。 なんと、獣医になる方が人医になるよりも難しいというのです。 動物の種類が多くて学ばなくてはいけないことが多いのだから当たり前だよ とのことです。 もちろん理屈としては大変納得いく話ですが(というか私も同意見ですが)、 なかなか思い切ったシステムだなあと感心しました。 (フランスの教育システムは非常に複雑なので具体的にはわかりませんが) となると気になるのは収入も優っているかということですが(^^;;、これは さすがに人医の方が上のようです。でも高収入であることは間違いなく、 我々庶民が気にするような違いじゃないそうなのです。 肉食の文化ですし、それに伴って愛玩用ではなく使役用として動物をつき合う 歴史も長いわけですから、獣医学というものの社会的地位が高いのかなと 想像しています。 日本で人医の方が難しいのはまずは大学受験なので、ちょっと単純に比較 することはできませんけど、日本でももっと獣医の権利とそれに伴う義務 を大きくするべきですよね。社会的なシステムとして。 もちろん個々人では非常に高い意識を持っている獣医が多くいると思いま すが、もっと仕組みの上で獣医の責任を重く、そしてその責任の重さに 応じて報われるようにすることが必要だと思います。 難しいのだろうなと思っていたのですが、すでにそれが当たり前になって いる(とおぼしき)国があるというのは新鮮でした。 なんといいますか、不可能ではないんですね。 実はまだまだ目の離せない時期の仔猫がいるため、連れてきています。 帰国時の検疫のためにどうしても一回は獣医さんで健康診断を受けなくては いけないので、言葉の問題で気が重いながらも、どんなところか見られる のが楽しみでもあります。 (そもそも私が「英語の話せる獣医さん知らない?」と聞いたところ、 「獣医(くらい高学歴)ならみんな話せるんじゃないか」という答えが 返ってきたのが、この話のきっかけだったのでした) |
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