獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200306-62

命を尊ぶみみさんへ
投稿日 2003年6月10日(火)21時37分 なきむしママ

うちの仔は、10ヶ月のとき、事故にあいました。当時6年生の息子が、
散歩していた時の事です。外見は、異常が無いようでしたが、血尿があり
ました。かかりつけの(ワクチン、フィラリヤの薬のみ程度)ドクターは、
犬よりも、息子の動揺に心を痛め、本当に、必死で治療をしてくださいました。
我が仔の膀胱は破裂し、尿道も切れていたのでした。即、手術していただきました。が、
再び、尿が出ず、その時考えられた治療、ほとんどすべてつくしました。
抗生剤、強肝剤、腎臓の薬、お灸、鍼、レーザー治療、・・・・4ヶ月間という長い日々。
本当に毎日が辛すぎました。結局、最後は、4時間おきの腹部穿刺で、尿を抜いていました。
どうしても助けたいという思いは、神様に伝わり、A大学病院の名医を、
紹介していただき、偶然にも、キャンセル空きがあり診察していただいて、
神の手により命を救ってもらいました。もちろん、手術です。
手術をしていただいたからこそ、今この仔が、元気でいるのです。
もし、かかりつけが手術しないといわれる医師だったら・・・。
この仔は、確実に今いないはずです。たくさんの経験のある、先生だったからこそ、
手術が、出来たのです。だれもが、命を大切にすることと、
実験で、命あるものを使うという事は、全く意味が違うと思うのです。
私たち人間も、少なからず、生きてるものの、命を絶って食して生きています。
みみさんも、もし私と同じ立場になったらきっと、我が仔の命を請う事でしょう。
そこで、感謝する心が生まれるのです。もし、手術しないで、我が仔が、死していたら、
息子も、私も、深い後悔の念にさいなまれていた事でしょう。事実、6年生の息子は、その間、
不登校になりました。犬が、心配で、外出できなかったのです。
長くなってしまいましたが、みみさんの様な心優しい命の重さのわかる獣医師が、
しっかりと技術を、身につけ、一匹でも多くの患者を、助けられるように、切に願います。

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