９月２１日の　あーるさんへ
御質問の回答は簡単です。「食品衛生法」に食品においては抗生物質等が検出
されてはならないとあるからです。
「抗生物質等」の「等」には合成抗菌剤であるサルファ剤も含まれているため
です。

ただ、やはりどのように注意していても家禽において、サルファ剤や抗生物質
を使用しなくてはならない場面はあります。
それは致し方ないとしても公衆衛生上、人間への影響は極力排除すべきという
主旨からこれらの薬剤を使用した後は、休薬期間を薬品毎に設けて食品の安全
を図ることとなっています。

残念なことは、この畜産物における安全基準を見直す動きがあることです。
つまり、この程度であれば抗生物質やサルファ剤が残留していても、食品とし
ての流通を認めるように規制を緩和しようということなのです。
こちらは、畜産物や食肉加工品を日本への輸出量を増やしたいアメリカの意向
が働いています。遺伝子組み換えの大豆を原料とした食品と同じ構図と言えま
す。
規制緩和の全てが望ましいことではありません。「安全」に対する規制は緩和
して欲しくはないですよね。また、アメリカの法律や制度が、なんでもかんで
も日本よりも優れているということもないでしょう。

話を元に戻しますが、薬を投与中の卵は食べない方がよろしいでしょう。（食
べてしまったからと言って、直ちにどうなるということもありませんが、食べ
続けることはよくありません。）
休薬期間があけるのを待ってから、また食べれば良いだけのことです。薬品に
よって期間が異なりますので、サルファ剤を処方された獣医師に休薬期間を御
確認下さい。
少なくとも、このままずっと、食べてはいけないという話ではありません。

本当は、獣医師の側に飼い主に対して休薬期間を周知徹底させる責務があるの
ですが…。