獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200312-102

マルチレス
投稿日 2003年12月11日(木)17時06分 プロキオン

12月10日の かきさんへ
子犬のニキビダニというのは、全身性になっているものは治療に時間がかかる
ことがあります。それは、ニキビダニが健康な犬にも存在する寄生虫であって
免疫が低下すると増殖する特徴があるからです。子犬の場合、免疫がまだ不完
全なことが多く、その増殖を許しがちとなるからです。
しかし、6ヶ月ともなれば、もう免疫もしっかりとしてきていないといけませ
んので、あまりにひどくしてしまったのか、あるいは二次感染による皮膚炎が
残っているのかもしれませんね。
いずれにせよ、すでに2ヶ月の治療経過があるのであれば、漫然と治療を継続
すよりは、今後の見通しを尋ねられてもよいように考えます。

12月10日の 佐久間正代さんへ
簡単に言ってしまうと、毛球症というのは原因ではなく、結果と言えます。
消化管機能の減退が原因であって、その結果、舐めて飲み込んだ被毛が排泄さ
れずに消化管内に溜まって、毛玉になってしまったものが、毛球症です。
ですから、消化管機能が回復してそれ以降に排泄された便であれば、食糞とい
う行為自体は問題がありません。
# 被毛の固まりを再度食べてしまってよいということではありませんが。
優先されるべきは、ウサギ本人の水和と消化管機能の促進です。排泄された糞
が毛球であった場合は、やはり食糞は遠慮してもらった方がよろしいでしょう。
食糞を抑制しての栄養補給が必要な際は、動物病院で相談されると良いと思い
ます。

12月11日の エリリさんへ
肛門の横の孔からの液体であれば、おそらく肛門腺からの分泌物だと思います。
食肉目の動物には、そのような分泌器官が存在していますので、とくに異常な
事態というころではないと考えます。

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