意見交換掲示板過去発言No.0000-200312-103
RE:高齢者施設における犬の飼育 |
投稿日 2003年12月11日(木)17時09分 プロキオン
12月11日の はるさんへ 高齢者施設においての犬の飼育ということであれば、犬の問題よりもお年寄り の入居者が犬に対して、どのような感情を有しているかが大切です。CAPP 活動の訪問があるようなので、全員が全員ということでもないのでしょうが、 多くの賛同は得られているということになるのでしょう。 次の段階としては、飼育する犬の管理とお世話は施設の職員の方ですか、それ とも入居者でしょうか? 学校飼育動物についても言えるのですが、お世話をする者が不特定多数であっ た場合、動物が混乱することがあります。犬においては、とくにこの点が顕著 で、犬とリーダーという関係を各々の方が結ばなくてはなりません。入居者全 員が等しくリーダーになれるかというと、これは結構むずかしいと思われます。 (学校飼育動物として犬が推奨されていない理由の1つです) したがって、施設職員の中において、犬のリーダーとなる複数の方がまず存在 していた方がよろしいと考えます。 リーダーが時間を決めて入居者と触れあうようにした方がスムースに事が運び ますし、事故の防止にもつながると考えます。 私の参加しているCAPP活動では、犬の種類はあまり重視していません。 なによりも人間が好きで、人間と一緒にいられることを好む犬を選んでいます。 子犬からの参加であれば、「陽性誘導」のきく犬ということになります。これ はあまり難しく考える必要はありません。犬は自分にとって、好ましいことと 嫌なことを判断できますので、嬉しいこと楽しいことで「躾」を誘導していく ということです。体罰や厳しい訓練で人間を嫌いにさせないという意味があり ます。具体的に方法は、とても長くなるのと耳学問で実施してしまうよりは、 家庭犬の躾インストラクターに教わる方がよろしいでしょう。 # CAPP活動のグループにお尋ねになれば、どなたか紹介していただける と思います。かなり、志願者増えている職業のようです。肩書きよりも実 力がものをいう職業ですので、これはCAPP関係から捜されることをお 勧めします。 大きな犬であれば、その存在感が落ち着きを与えてくれますし、小さい犬であ れば膝の上に抱いて、その温もりを感じてください。 要は、その犬の種類が何を目的として品種改良されてきたかを知って下さい。 狩猟を目的としてであれば、等しく咬んだり、くわえたりという行為をもって います。だったら、玩具やボールをくわえて、あちらからこちらへ持ってくる という行為を教えるのです。そっとくわえて持ってくるとみんなが喜んでくれ るというのであれば、これは入居者の喜びが犬の御褒美になるのです。また、 そういうゲーム自体が犬の本能を満たしてくれるのですから、犬にとっても良 いことといえます。 ボーダーコリーのように走っているものを追い掛けて、牛や羊の踵を軽く咬む という訓練と、空を飛ぶフライングディスクをキャッチするというゲームは、 共通点をもっていますし、なによりもその運動量がボーダーコリーに適してい ます。飼い主も犬もゲームで遊んでいるのですが、そのゲームは犬の生理や本 能に合致しています。犬を飼育するということには、人間の都合だけでなく、 犬にとっても満足できるものである必要があります。どのような犬種であろう と、その点が確保されていれば、よいように思います。 お年寄りに向いた犬ということであれば、あまり動き回らないお年寄りの犬と いうことになってしまいますが、それではなんですので、1例としてはトイプ ードルをあげておきます。 抜け毛が極めて少なく毛玉ができにくいのと、膝の上に抱く事ができるギリギ リのサイズであること、そしてゲームができていっしょに遊べることです。 まあ、これには皆さんそれぞれ贔屓の犬がいて、それぞれの推薦者がおられる と思いますし、どの犬でないとならないということはありません。 要は、犬の特性を知り、その犬に適した飼育ができ、いっしょに楽しく暮らせ る事が大切なのです。そして、その責は飼い主である人間側にあるということ です。 ちなみに、私達のグループにはトイプードルはいません。一番人気は芸達者な 雑種君です。 |
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