獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200409-59

可哀想なレトリーバーの件についてですが、
投稿日 2004年9月8日(水)17時31分 投稿者 プロキオン

9月7日の Amberさんへ

すでに日時の経過してしまった件を蒸し返すのもなんなのですが、私の発
言が引用されているようなので、一言。

ーーーここからーーー
プロシキさんのように
「書いているそのあなたのできることを、教えて貰えな
いと指事しようがないのに、と思ったりします」と
感じる方もいるかと思いますが、それならば
それを「分からないので教えてもらえますか?」と一歩、
歩み寄ってみませんか?
ーーーここまでーーー

私は、よく書き込まれる「動物病院へ行くまでの間に何かできることは?」
「飼い主として何かできることは?」の場合について書いておりますが、
このような例であれば、「あなとのできること教えて貰えますか?」と尋
ねる意志はありません。
私がネットに接続できるのは、普通1日1回、多くても2回でしょう。投
稿してきた方に「あなたのできること」として、質問してその返答を待っ
て、また会話してという気はまったくありません。現実問題として、その
ような悠長なことをしていることがむしろ奇異に感じます。

ネットに書き込んでいるよりも、どれだけ早く動物病院へ連れて行くかを
考えて欲しい、ネットは緊急の事態には適しておりませんが、今まで、一
環して貫いてきている姿勢です。
これは、今さら変える事はできませんし、変えるべきでもないと考えます。

そして、問題のレトリーバーの件についてであれば、みなさん、最初に投
稿者さんに「あなたのできること」の問いかけはしていますよ。そのこと
について、読み取れませんでしたか?
投稿者さんの返答に対して、なにもできないのであれば、犬の気持ちもを
かき乱さないで、そっとしておいてあげて欲しいというのが、その主旨で
はなかったでしょうか。
レトリーバーをどうするこうするは、実のところ、最初の時点ですでに終
わってしまっているのです。それは、投稿者御自身も気がついていないの
ですが、御自身で幕を引かれてしまっているのです。
ですから、後は、気持ちの問題ということで、御本人の姿勢の方へ話が行
ってしまったのです。

これは、投稿者さんの責任でもあり、また責任のないことでもあります。
自分の伝えたいことを適格に伝える術を有しているか、相手との会話する
技術のようなものです。
私がこの話題に参加したのも、そんなに受け入れ難いことを言われている
わけでもないのに、という気持ちからでした。
Amberさんには、きつい一言と感じられたかも知れませんが、私には
そのようには感じられませんでした。むしろ、みなさん、投稿者さんを放
っておけなかったんです。だから、同じような意見が重なってしまったの
です。重なったからこそ、1人に意見が集中してしまったからこそなので
はないでしょうか。
ですから、思うのですが、なぜ、Amberさんは、その時点で投稿者さ
んを励ましてあげなかったのですか? なぜ、支えてあげなかったのです
か?
正直申しまして、投稿者さんは、みなさんの「心配している気持ち」はあ
まり伝わっていなかったように思います。ですから、なおのこと、こうい
うことなんですよと後ろから支えてくれる意見があったら、喜んでくれた
のではないかと思うのです。

動物の飼育は、各人各様です。こうでなければならないと決めてしまえば
大勢の人から、その飼育している動物をとりあげなくてはなりません。
動物愛護法は、飼い主から動物を取り上げるための法律ではありませんし、
それを目的とする法律であれば、私はそれに反対します。
真に虐待の事実があれば、それを大勢の人に理解して貰うすべを持たなく
てはなりませんし、単に可哀想というだけで、多くの方を巻き込むのもい
かがかと思います。多くの人を巻き込む以上は、それだけの事実を提示す
る義務もありますし、最終的には、犬を引き取る覚悟が必要です。
これは、別に犬を引き取ることができない者には、可哀想という資格がない
いなどと言っているわけではありません。

でもね、どこかの誰かが飼育している犬について、その飼育方法に注文を
つけるわけですから、話の持って行きかたを誤れば、喧嘩ですよね。飼い
主さんの怒りの持って行き場が、犬ということは充分に考えられますし、
先にも申しましたように動物は打算で飼い主を選びません。犬の気持ちだ
って大切なのです。
一旦口を切った者が、先頭に立たずして、後続は続きません。最初から先
頭には立てないと指揮官が言ってしまえば、みなが距離をおくのは仕方の
ないところです。
犬に向かって、「可哀想」ということで、問題が解決することはありませ
ん。Amberさんは、みなさんに「やさしさ」を求めておいでですが、
私はみなさん、充分すぎるくらいやさしいと感じています。

Amberさんは、私のこの意見に納得されないかもしれませんが、私の
発言が引用されていることもあり、発言された方達の名誉のためにも、し
ゃしゃりでました。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。