意見交換掲示板過去発言No.0000-200411-169
RE:避妊手術前の検査について2 |
投稿日 2004年11月18日(木)01時29分 投稿者 ケリー70
以前、仲間の獣医師で集まったときに同じような話題になり、やはり凝固系検査は行うべきで、ACTチューブはルーチンで行うべきだという先生がいました。簡易の止血時間測定は私たちの想像以上に飼い主さんに良い印象を与えない場合が多いので、ほとんど実施しません。ただ、まったく何の症状もなく元気で点状出血など出血傾向も見られない子で、凝固系に異常があることはほんとに稀だからそこまでしなくても、という先生もいました。 あと心臓に関しては一般検査、聴診以外にルーチンで行うならば心電図かなあと考えています。 これは単純に、心電図、超音波、レントゲン検査を比較した場合、押さえつけたり飼い主から引き離したりする必要のない、動物にストレスの少ない検査だと思うからです(あくまでルーチンで行う場合です)。 手術に当たっては動物のリスクになる要因を認識することや、そのリスクをできるだけ取り除くことが重要ですが、動物の不安、ストレスも同じようなリスク要因であり、可能性の低いリスクを見つけるために検査を重ねることでストレスを大きくしてしまうことに少し抵抗を覚えます。 こういう書き方だと前回の書き込みとの間に矛盾を感じるかもしれませんが、避妊手術に限らず、獣医師、動物、飼い主のことを考えると、矛盾だらけで考えれば考えるほどぐったりしてしまいます。 今回の検査についてのかきこみは、あくまで避妊手術の術前検査についてですので、そのほかに関してはこの限りではありません。 |
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