獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-219

3つ
投稿日 2005年2月26日(土)22時51分 投稿者 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

>yasashさん

>今はそのたびに外へ出て、湯たんぽのお湯を入れ替えてなでてなだめます。
>時には叱ります。

 これは鳴くことを強化しているに他なりません。
 筋からいえば、鳴かなかったとはに誉めるですが、老犬でそれを狙うのはイヌ飼い主双方に負担が大きすぎるでしょう。
 残された時間はおそらく多くありません。室内飼いに変え、生まれて間もない子犬を慈しむように、飼い主が物理的に可能な限りわがままを聞いてやるステージになっているように思います。繰り返します。愛してやることの出来る限られた時間を大切にして欲しいと思います。

>ふゆうさん

 人間は(少なくとも昨今の日本では)老年期が相当に長くありますが、イヌでは、高原状の壮年期が長く、老年期は短いものです。17歳にして壮年期にあるのは誠に喜ばしい限りです。
 先回りして何かする必要はありません。大切なのは暦年齢ではなく肉体年齢ですから。コマーシャルは商業的な理由と、比較的短命な犬種が標準となっていることによる、というバテアスもありそうですし。
 衰えの兆候に眼を光らせておいてやればよいかと思います。老いたときのために下調べしておくのはお勧めできますが、実行するのは老いが見られてからでよいかと。

>まあちゃんさん

 獣医師の立場からは2件レスがありますね。その立場も判らなくはありませんが、1飼い主としては、「飼い主は獣医師の都合を斟酌する必要はない」と考えます。
 スタッフの発言であろうと、その型かたが今は辞職していようと、「その病院の一員として発言することを認めた」からには、最終責任は獣医師にあります。本人が「無料でやります」と明言していればなおのことです。

>通常、里親に引き取ってもらった時は、無料で行うことはないのですか?

 この問い自体は、ボランティア団体と獣医師の関係性や、自治体の補助やその他いろいろな事情によりますから、何が「通常」かは決めようがありません。
 しかし、もし私でしたら、その獣医師には二度とかからないでしょう。
 ボランティアで負担しているのであろうとも、それが善意によるものでろうとも、手術が面倒であろうとも、ストレスがかかろうとも、ボランティアが無責任だろうと、そんなことはどうでもいいんです。
 一度口にした約束は守る、というのは、当たり前のことです。背景や事情はどうでもよろしい。それらが変化しようが関係ありません。約束をした、それだけです。てめえのした約束を履行するにぼやいた、態度が悪かった、ならばそれでおしまいです。
 お付き合いしないのが一番です。

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