意見交換掲示板過去発言No.0000-200504-30
re:小鳥のサプリメント |
投稿日 2005年4月4日(月)12時29分 投稿者 プロキオン
「小鳥のサプリメント」の鳥飼いさんへ >専門家のご意見を拝聴したかったのですがちょっと残念ですね。 まず、私は鳥類の診療は専門ではありません。また、小鳥の診療できま すと称している獣医師の中にも本を読んだだけの獣医師もおりますので 、何をもって専門家とするかもあります。 私は鳥飼いさんの質問にレスしなかったのは、単純に時間の関係ですし、 また微妙な問題とも考えておりません。 少し前に「酸素水」の質問がありましたが、基本的にはその時と同じ意 見ですから、むしろ言わずもがなということなのです。 商品としてサプリメントが流通しているからには、それを取り扱う人間 がせっせと宣伝することはあるでしょうし、商品イメージの中に意図的 に造られたものもあると思います。 それを含めて使用するか、しないかは消費者の選択となります。 小鳥の身体に不足しているものがあるのであれば、良い働きをしてくれ るでしょうし、不足しているものがないのであれば、必要のないもの、 余計なものということになるのでしょう。 サプリメント自体は、なにも変わっていないにもかかわらず、使用され る場面が結果を別けているということになります。 本来の、作用から行けば謳い文句のように顕著な効果があれば、それは 医薬品に相当してしまいます。どのような形態であろうと、薬局方にお さめられている成分が入っていれば、医薬品ということになります。 そういう成分が入っていなければ、サプリメントや健康食品という形態 になりますので、厳しいテストや審査にかかる経費と時間は節約できま す。 これを惜しんで、安全性を無視したのが近年の中国からの「医薬品成分 をこっそり含有させた痩身用カプセル食品」でした。 中身がハッキリとしていて、信用できる商品であって、現在治療中の医 薬品と競合しないサプリメントであれば、目くじらをたてる程のことも ありませんが、中身の分からないものとか、治療中で別の薬の服用が必 要な場合では御遠慮してもらいたいということになります。 >購入初期に健康診断さえ出来ればその後に飼育の不手際 が無い限り病気になる様な事態はあまり無いと考えてます。 私も餌を20kg単位で購入していた小鳥の飼育者でしたから、この意見 には同意できます。 >小鳥の飼い方は従来から「〜してはいけません」と言ういわゆるべか らず集ばかりで実際に「こうなったらこうする」様な解説は給餌と保 温を除けば飼い主に出来る事は「無い」と言うのが悔しい現実です。 これが鳥飼い達を異常とも思える様な予防療法?に走らせているので はないでしょうか。頭が痛くなる様な栄養学的な解説もよく見ます。 サプリメントもその延長上にある気がします。 これも、おっしゃられていることに そのまま同意できます。 個々の個体に対する飼い主さんの思い入れが強すぎるような飼育実態が あるということになるのでしょう。 私自身の経験からいくと、小鳥がどんどん増えていくということの方が 脅威でした。開放空間(室内ではなく屋外でという意味)で綺麗な空気 と最低限の餌があれば、小鳥は病気にもなりにくく、かってに繁殖して 、それこそ増えていきます。 モズや他所の家の猫に狙われることを心配する以外には、病気に罹ると いう心配はしたことがありませんでした。 >ペレットすら無い時代、私は専門家が「粗食」と言われる穀物とボレ ー粉、そして青菜の類だけで充分な長寿と健康を全うする小鳥をたく さん見てきました。 これはどう言う事なのか?最近の知識と私の経験が一致しません。 「本当のトコはどうなの?」いつも考えてしまいます。 これもまたごもっともと言わざるをえません。私は今の小鳥の飼育状態 が極めてブロイラーの飼育に似て来てしまっていると受けとめています。 栄養状態が良すぎるのです、正確には、カロリーオーバーということな のでしょうけども。 飛翔するために相当のエネルギーを消費する鳥が、エネルギーを消費す ることなく餌を食べていれば、それは栄養過多になります。その分繁殖 にまわされることになりますが、豚といえども繁殖豚は太っていません、 太り過ぎていればそれだけ事故が起きやすくなるからです、小鳥をブラ イラーに近い状態にしておいて、産卵事故の心配をすることが、むしろ 矛盾しているのです。 動物園等で実施されているパウダーフードや栄養豊富な食餌というのは、 実は緊急避難なのです。 一番損耗率の高い時期を、栄養を多く与えて、早く成長させて身体を大 きくつくり、この危険な時期を短時間にすりぬけるための措置であると 考えています。 個々の鳥の種類に応じた完全食品という形のものは、いまだにないので す。栄養の不足を恐れて、栄養が豊富すぎるものを与え過ぎれば、肥満 となります。肥満は健康な状態ではありません。 ○○病という名称はつきませんが、りっぱに異常な状態なのです。 1つの問題にとっては、都合がよくても、また別の問題を引き起こし てしまう。つまり、完全食品とは言えません。 # 野生の鳥においても雛鳥は、親鳥の体格を上回る時期があります。 その後の親鳥が施す絶食と本人の努力によって、本来の姿形と空を 自由に飛ぶ能力を得る事ができるのです。 小鳥を妙に擬人化した観念でとらえることなく、ただ小鳥として扱うこ とができるような飼い主さんであれば、それだけトラブルに遭遇するこ とも減るように考えています。 >私はサプリを否定する者ではありませんがまるで「魔法の薬」の様に うたわれる事には疑問を感じます。 小鳥を病気に、短命にしてしまうのは飼い主の側に原因が 殆どある様にしか思えないんです。 不足しているものがあるのであれば、サプリメントで手軽に補給できる というのは、ありがたいことです。 ただ、不足を恐れて、これを予防的に与え続けるのは本末転倒です。魔 法のような宣伝文句自体を そのまま信じてしまうということについて は、私もどうかと思います。 ただ、これも宣伝広告のうまい動物病院が繁盛していて、他の病院があ そこは裏でこういうことがあると言っても、まず聞いて貰えません。 その結果については、そういう病院、そういうサプリメントを選んだ飼 い主さん自身が負わなくてなりません。 そのような観点から、私は突き放した見方をしています。 それだけ実績のある「魔法の薬」があれば、誰しも使っているはずです。 その現実に気がつかないのであれば、それはそれで、満足されていると いうことになりますので、むしろそっとしておいてあげた方が良いのか もしれません。 >例えば過度に擬人化して年中発情させたりする環境のほうが 余程、問題の様に思えます。 すごい負担ではないでしょうか。 上の方で書きましたように、私もこちらの方が問題だと考えています。 >無農薬だとか、栄養だとか、サプリだとか、そんな事に 神経をすり減らす事が小鳥達への愛情の表現手段として考えて いる人達がいませんか、、?(否定するワケではないです) 鳥は鳥として愛し接していれば過度な健康不安など無いハズ だと思うのに、、 ここまで、同じ考えをもっていると、読んでいる方達は、私と鳥飼いさ んが、同一人物ではないかと疑念を抱く方もでてくるかもしれませんね。 つまり、私が1人2役を演じていて、サプリメントを否定したくてやっ ていることと受け取られるかもしれませんよ。 そのような疑念を感じられた方達に、あらかじめ、ことわっておくとす れば、サプリメントや機能性食品、また小鳥の飼育のあり方については 私は以前より、こちらで繰り返し発言しております。 また、役柄を演じわける程、面倒なことはせずとも、直接発言してしま います。 私は獣医師が鳥の専門家とは考えておりません。鳥の病気の専門家とし ても「鶏」以外には、あまり威張れたものでもないと考えています。 それでも、鳥飼いさんのような考え方で小鳥と接していっていただけれ ば、動物病院の世話になる小鳥はかなり減るだろうと思っています。 病院とて収入がなければ困ってしまうわけなのですが、営業から外れた ことを発言することもあります。 |
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