たぶん仔犬を買ったところから「ずっとケージに入れておきなさい。鳴いてもほっておきなさい」と言われたんだろうなと想像していました。やっぱり・・・そうですか。。
「ケージで一人で居られるように鳴いてもかまわずほっておいて下さい」と言うブリーダー・・。それは生き物を飼うやり方ではありません。人間の都合が悪いときはスイッチをOFFにしてしまえばいい機械のオモチャの取り扱い方です。
たしかに、鳴いても無駄だと教えたほうがいいことはあります。でも、それはもう少し大きくなってからのことだし、仔犬と人の間に愛情や信頼が育ってからのことです。良い悪いがなにもわからない、ただただぬくもりを求めている幼い子に「鳴いても無駄」を強いるのは残酷です。

犬の飼い方に「正しいのはこれだ」はありません。外につないで死なない程度の餌をやって番犬にしてもいいし、同じふとんで寝て我が子同然にべたべたかわいがってもいい。どんな飼い方をしてもいいけれどひとつだけぜったいに忘れちゃいけないことがあります。それは相手は生き物だということ。ましてや人から愛されることを生きがいとする犬には人間とまったく同じ細やかな感情があります。喜怒哀楽、嫉妬、すねたりいじけたりくよくよしたり悩んだり。
だから、犬と接するときは常に相手の気持ちになってあげてください。なにを言ってるんだろう、なにをしたいんだろう、なにを考えているんだろうと思いやってあげてください。犬の気持ちになって考えることができれば飼育のうえでの悩み事は消えます。

> 譲っていただく際にブリーダーに「ケージで一人で居られるように鳴いてもかまわずほっておいて下さい。」と言われました。どこまでほっておいて、どこから構って良いのかよくわからないのです。

心をかよわせることのできる家族として犬を飼うなら、sakuyaさんが帰宅してから翌朝出かけるまではずっとかまい続けてください。休日もそうです。かまい続けるといってもずっと相手をしていなさいということではありません。ケージの扉を開放して仔犬を自由にさせてくださいということです。仔犬はsakuyaさんのあとをついてくるでしょう。ときどき好き勝手に部屋を探検したりイタズラをしたり、疲れて眠ってしまったりするでしょう。sakuyaさんの近くにいること、sakuyaさんとの間になにもさえぎるもののない同じ空間でいっしょに過ごすことが家族になるためには欠かせないことです。