獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200506-9

RE文鳥の水浴びについて
投稿日 2005年6月2日(木)21時15分 投稿者 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

 結論からいえば、水浴びさせてかまいません。ただし、梅雨時と重なりがちなので、カゴ内がじめじめしないように注意する必要はあります。

 どんな本をお読みになったのかわかりませんが、伝言ゲームによる情報劣化のような気がします。
 
 おそらく大本は、日本の飼鳥のベースとなる和鳥の管理でしょう。
 家禽化されていない野鳥を親になってから(例外はありますが)飼い始めるのが基本、という事情があります。
 ベースとなる飼育下ストレスが強いので、放っておくと換羽しづらいのです。換羽は「発情の減退」がきっかけになりますが、ストレス強いと発情しづらいので。
 したがって、エサを弱める、減らすなどの操作をします。と、体力が落ち、また、換羽が急激なために体力がとられる分もあり、筆毛の割合が異常に増して發水性が弱まることもあり、あまりびしょびしょにはしないほうが無難なのです。なので、「深浴」はさけるのが通例です。別のカゴに移して浴びさせるためにそうした管理が可能なわけですし、水浴びさせない、というわけでもないのですが。
 
 ですから、濡れてもかまわないぐらいの体力があれば水浴びさせてもかまわない、ということです。

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