ししまるさん、その他たくさんの皆様こんにちは。

今回の場合、僕は様々なパターンを考えるべきと思います。
１）集合注射会場か個人動物病院での出来事か？
２）もともとこのワンちゃんは注射などを嫌ったり、過去の狂犬病予防接種時にも追い詰められてしまいやすいタチだったのか？
３）もし、もともと咬みやすいタチだったのであれば、ししまるさんはそのことを獣医師に告げたのか？
４）もし、もともとは温和な性格だったのであれば、そこまでそのわんちゃんを追い込んだものはなんなのか…？
などです。

今回の場合、ししまるさんのワンちゃんがもともとそのような傾向にあって、それを獣医師に伝えていたのであれば、獣医師の注意＆認識不足と考えてしまいます。

もし、それらを伝えていらっしゃらない場合でも、獣医師はその動物を注意深く観察してその子のおびえ具合を把握するべきであると思います。そこで「この子には打てない」と判断しなかったのならば、その判断をした獣医師の責任でしょう。

しかし、それらをすべて獣医師が行い、ししまるさんに「きちんと抑えてくださいね！」と言ったにも関わらず手を離した…ようならば…それでも五分五分かなぁ…と思います。獣医師はそのような状況も予測した上で接種を行なうべきかな…とも思うからです。僕の地域ではそのようなワンちゃんのために、鉄でできた柵のようなものがありそこに追い込んで接種することを望まれるご家族の方もいらっしゃいます。

また、極端におびえているワンちゃんの場合、注射時にご家族の人が怪我をする恐れがあることや、もちろん獣医師側からも怖いし（恥？だって怖いもん）、そのような極限状態のワンちゃんにワクチン接種をすることでアナフィラキシーなどの副反応を起こしやすくする可能性なども話した上で、なにも狂乱の宴の集合注射会場ではなく、個人の動物病院で接種してもらうように指導しております。

多くの獣医師は、動物たちが素直に注射をされるとは考えていないはずなので、いかに噛まれないようにするかを考えていて当然ではないでしょうか？また、先ほども狂乱の宴と書いてしまいましたが、そのくらいあの会場では殺気立ってしまっても仕方ないのかな…と思えるのです。ししまるさんのワンちゃんが史上最高に暴れまわっていたとしても、それらを収めることも獣医師のすべきことではないでしょうか？

それと「どちらにも責任はあるので示談で解決してください。」と言った役所の対応も気になります。地域によっていろいろあるのでしょうが、狂犬病予防接種集合注射会場内での事故については多少なりとも行政にも責任があるようにも思いますがいかがでしょうか？

また、日本とアメリカの違いがあるから日本に当てはめない、というのもいかがなものでしょうか？それを把握しているのが獣医師ではないでしょうか？だったら、日本にいる以上はその状況を認識することも含めて、やはり医療業務を行なう場所では獣医師に責任があると思います。