それは動物を扱うプロの人間として恥だと思うのですよ。でも噛まれますけどね。
でもお互いが相手を攻めるのではなく、自分が反省する事ではないかと思うのです。
そこではっきりいえるのは、犬は悪くないんです。躾が悪かろうが、良かろうが、それは人間の目で見た基準であって、犬は怒ったり嫌がったりするのは当たり前、自分の犬が噛み付いたら思わず謝るのが当たり前、誰もがそうすると思うのです。後は当人同士の気持ちの配慮の仕方ですよね、そうなると人間性の問題になりますよね。そこから先はやはり当事者同士の問題だと思うのです。
許す許せないは個々の性格もありますから誰が正しいとか正しくないの問題以前の事だと思うのですよ。
人間の子供で赤ちゃんの時、予防注射が絶対嫌で先生に噛み付き、白衣をぼろぼろにして帰された女の子を知っていますが、言葉がわかる人間だって嫌な事は嫌なんですから、ましてや動物に判れと言うのも無理、やはり親の問題となりますよね。
どうしても話し合いで解決できないのでしたら、百万が高いと思ったら戦うしかないですし､誠意を尽くしたのにお金を欲しがる獣医さんだったらやはり戦うのも大事でしょう。
どうしたら良いのかと質問が来たときに第三者が言えることは、本当に誠意を尽くしたと誰もが思うほどにしているのに、それでもお金で解決してという相手だったら、お金を払ってさっぱり別れるか、とことん戦うしかないのではとしかここでは言えない立場だと思います。
沢山怪我をしている獣医さんを見てきましたが、慰謝料を受け取る受け取らないで判断する事ではなく、誠意を見たから受け取らないでも許せたのかもしれないし、噛まれた自分の力を微力と感じて辞退したのかもしれないし、勲章だと言っている言葉の裏に色々な気持ちを汲み取れてしまう感じがします。
でも噛み傷は深いほど後が怖いものもあるので、飼い主さんも獣医さんもどちらにしても気を付けて下さいね。噛まれた治療中余りの痛さに貧血を起こしていた獣医さんを思い出しています。勿論彼も慰謝料など言いませんでしたけどね。