獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200508-18

RE、誤診に対する対処方法はありませんか?
投稿日 2005年8月2日(火)01時16分 投稿者 田口正行

犬や猫のアレルギー性の皮膚炎は多いと言われていますが、確定診断の根拠があいまいな状態でいる疾患です。
例えばアトピーでは、正診率が80%くらいの診断リストはありますが、100%間違いなく診断できる根拠は確定していません。
食事性の過敏症については、アミノ酸食が昨年の11月から獣医療で入手可能になりましたが、これでもジャガイモの過敏症は完全には否定できません。
つまり、アレルギー性の皮膚炎の多くは状況証拠からの診断がいまだに主流なのです。

一般に、季節性のあるアレルギー性皮膚炎ではステロイドを使用しますが、この薬物は多くの皮膚炎を見た目上改善しますし、寄生虫や食事性、マラセチア以外の皮膚の痒みも改善します(物によっては一時的ですが)。

個人的な意見ですが、これまでの獣医師が誤診していたのではなく、獣医療の先っぽがそこいら辺りなんだと、考えていただいた方が良いと思います。

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