意見交換掲示板過去発言No.0000-200508-19
Re: アレルギー検査 |
投稿日 2005年8月2日(火)04時30分 投稿者 sutemaru
アレルギー検査は人間よりかなり遅れている事は事実です。 人間でさえもまだ完全な治療法は確定されておりません。 何がアレルゲンか探す事は出来てもそれだけが原因とも言えませんし、例え原因の一つが判ってもそれで治す事が出来るという事でもありません。 動物においてそれが出来るようになったのはごく最近ここ数年の事です。 さらに減感作も出来るようにはなってきましたが、それも今始め出した所で結果はこれから積み重ねられていく段階くらいでしょう。 検査の結果をどう使ってどう治療していくかも、これから先生方が経験を繰り返して試行錯誤を繰り返しながら進んでいく段階だといっても言い過ぎではないところだと思います。 何故「あるものにたいして反応はあるかどうかは検査でわかるけどそれがほんとに原因なのかまではまからないっていわれました」かというと、大体において一つだけが原因で出るということはまずありえないからです。環境によるもの、食べ物によるもの、遺伝によるもの、個々の体質によるものなど沢山の結果が積み重なって出てくるもので、それだけを治せば治るのではなく、それ一つ一つの原因を少しづつでも減らしていく事でアレルゲンからの影響を少なくする事によって反応を減らしていく事、さらに減感作等を用いて積極的にアレルゲンに対しての反応を薄めようとしていく事などがあるかなというところくらいだと思います。 アレルゲンが判ったからといって、治療法が判ってそれで治るのだという事ではないのです。 動物の皮膚病も最近はかなり医学として進んできていますが、無理な繁殖など遺伝的な問題や、人間でもそうですが色々な化学物質や自然破壊の問題などで出てきている様々な症状が治るか治らないかは断定出来ない所ではないでしょうか。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |