意見交換掲示板過去発言No.0000-200601-116
re: 犬と散歩中に… |
投稿日 2006年1月14日(土)11時06分 投稿者 プロキオン
私も、けいーずはうす先生と同意見です。 人間に対する狂犬病ワクチンというのは、海外渡航する際に相手国の情況に応じて接種 する必要があるので、比較的大きな病院であれば、用意してあることはしてあるのです が、普通は複数回接種が必要なはずです。 また、人間が犬に噛まれたときというのは、まず、噛んだ犬の飼い主も、噛まれた人間 も双方に保健所へ届出が課せられています。 噛んだ犬が特定されて、その犬に狂犬病ワクチンの接種歴(毎年、確実に接種されてい る事実があるか否か)が、確認できれば、噛まれた人間の方へのワクチン接種は、まず ありません。 犬のワクチン接種が確認されていれば、人間へ接種するのは、普通抗生物質であったり 「破傷風ワクチン」であったりです。これは、噛み傷からの感染が他の細菌を想定した ものであるということになります。 以前、接種してあるというものが、破傷風関係であれば、1回の接種ということもあり えます。 人間の狂犬病ワクチンは、犬用の狂犬病ワクチンとは、製造工程において異なるところ がありますし、また、犬用ほどには大量に製造されていませんし、流通もそれだけ少な い情況にあります。ただ、接種してくれと頼まれても、大抵はその理由を確認されます。 本人に記憶がない、あるいは定かでないほど、前のことであれば、その時の病院のカル テで確認するしかないかもしれません。 まあ、普通は、接種されていない人の方が一般的であって、咬傷事故の普通の流れに沿 って対応されれば良いのではないでしょうか。 もし、当該犬に狂犬病ワクチンの接種歴がなければ、その犬の2週間の係留経過観察が 必要となり、その結果に応じて、人間へのワクチン接種を検討するという流れになりま す。 |
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