獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200601-117

RE:犬と散歩中に
投稿日 2006年1月14日(土)11時31分 投稿者 小春

看護師です。私たちが一般的に習う狂犬病について、書きます。
「1970年代以降人の発病はない(この時、海外旅行中の青年が現地で噛まれ、帰国後に発病。国内の咬傷による発病は1950年代以降はない)。
犬だけでなく、コウモリやキツネ、アライグマなどにも狂犬病は感染する。ロシアや東南アジア、中国、韓国では依然として犬の発症も、感染した人の発症もあるのでいつ日本に狂犬病が侵入してきてもおかしくない状況である。
咬傷事件を起こした犬は2週間ほど係留し、観察して狂犬病の有無を判別しなければいけない。その犬が発病した場合が残念ながら殺処分となる。
人への感染は、発病している犬の唾液から感染する経路をとる。狂犬病の潜伏期間は長い(平均で1、2カ月。長ければ数年)。
もし、狂犬病の犬に噛まれても傷口を丁寧に洗ってワクチン接種することで発病は防げる。発病した場合治療方法はなく、命を落とす危険がとても高い。ワクチンは5または6回の接種をすることになる。ワクチンがある病院は大きな病院などに限られ、どこにでもあるわけではない。
発病した時の症状は、初期は発熱、だるさ、頭痛、空咳、食欲不振などの風邪症状。噛まれたところの知覚異常や筋肉の痙攣を伴う。」

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