獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200602-154

Re 避妊手術について
投稿日 2006年2月12日(日)23時35分 投稿者 けりーずはうす

出来るだけたくさんの意見を・・とのことなので。参加します。
まずは、糸についてですが、その犬種により、使い分けることもあります。
基本的には、腹膜は、吸収性のナイロン糸ですが、ブルドッグ系の犬種は、
理由があって、太い絹糸を間で使用するか、全面に使用します。
皮膚の縫合は、ナイロン糸を使用します。

麻酔は吸入麻酔です。

抗生物質は、必要性がない限り、翌日に24時間タイプのものを打つだけです。

基本的に、抗生物質は家で投薬が必要なものとは思っていません。
手術される側が通常の免疫機能を持ち、手術する側がきちんと皮膚に消毒を施し、
機械類、手袋、術衣を滅菌し、通常の方法で手術を行えば、化膿することはありえないと
思うからです。

しかし、獣医師側が薬を処方するようになった経緯にも、ある程度、致し方ない理由があるようです。
ある獣医さんは上記の理由で、抗生剤を処方しなかったら、飼い主さんは、自分(人)が手術をした時は1週間分も処方されたと、怒ってこられたそうです。
こういうことが続くと、どうしても、トラブルを避けたい気持ちで処方するようになるのだと思います。
上記の例は、都会が多いようです。必ずしも、獣医師も必要と思って処方しているのでは
ないこともあり得るのです。
私は、それを飼い主さんの安心料と言っています。それで安心する飼い主さんもいらっしゃるのです。
ですから、一概に、抗生物質を処方するから、手術に自身がないとは言い切れませんよ。

カラーも同じ理由から、出されるのかもしれませんね。
私は、基本的に出しません。様子により処方します。

入院については、24時間タイプの鎮痛、鎮静剤を使用した場合、ずっと犬がフラフラと
歩くのを飼い主さんが不安に感じないためと、
丸一日食事を抜かないといけないのですがそれを、飼い主さんが我慢できずに与えてしまった場合、
そしてそれにより事故が起きた場合を考えると、当日夕方にお返しすることは私は考えていません。
意外と、少しならいいだろうと与えてしまわれるケースは多いのです。
手術前に与える方は、きちんと危険性を説明していても、与えちゃうのですよ。

私の意見は以上です。
参考になりましたでしょうか。
その他、モニター類等のことはその病院により、揃っていたり、獣医師が一人の場合などで、事情が変わってきます。
まずは、ゆずさんが信頼おける獣医師を見つけることから始まるでしょうね。

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