獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200606-368

re: 愛犬の胸腺腫
投稿日 2006年6月29日(木)16時27分 投稿者 プロキオン

胸腺は、前縦隔に位置する組織であって、生後は退縮して小さくなっていくのが普通で
す。
しかし、腫瘍としては、むしろ老齢個体に多く見られるのが普通で、もともとがリンパ
組織であるので、腫瘍としての構成細胞もリンパ系細胞ということになります。
生後退縮していくはずの組織が老齢になってということなので、其の分、大型化して発
見されることが多いものです。
逆に言いますと、被膜に覆われていて、その発育も緩慢なものが多いので、周囲組織へ
の浸潤がない場合は、外科的な摘出によって、かなりの改善が期待できるのではないで
しょうか。

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