意見交換掲示板過去発言No.0000-200607-232
Re 犬の避妊手術について |
投稿日 2006年7月23日(日)11時34分 投稿者 けりーずはうす
若輩者が失礼致しますが、私も獣医さんに賛同です。 しかし、私が住んでいるところは田舎なものですから、当然まだまだ「避妊のための避妊手術」は必要なのです。 これも、望まぬ命の誕生、そこから来る無用な死(最終的には捨てられ、保健所へ)へとつながる連鎖を断ち切るため またTVTの蔓延を防ぐためにも必要であります。 近年は小型犬ブームで室内犬が多く、それこそ「管理」さえしていれば望まぬ妊娠はしにくい飼育形態とはなりました。 しかし、私たち獣医師は、ほかの一般の方々よりも病気にかかって苦しむ動物や飼い主さんの姿を見てきているはずです。 だからこそ、「避妊手術」で完璧に予防できる子宮蓄膿症のことや、早めに避妊手術をすることで 乳癌の発生率は、ほぼゼロに近い数字になることの情報は飼い主さんに伝えるべきであると考えます。 その後、避妊手術をするかしないかの選択は、飼い主さんの判断であろうと思われます。 これは、去勢手術においても同じことが言えると思います。 子宮蓄膿症や乳癌ほどは重篤で出発生率は高くないとはいえ、前立腺肥大、会陰ヘルニア、精巣癌など 精巣があることでの病気も数多く存在します。 現に私が見ている患者さんで、会陰ヘルニアの整復を4度、4度目は肥満でヘルニアが再発し 開腹での手術となり5度目は命の危険も伴いました。 これらは最初の会陰ヘルニアにさえならなければ行なわなくても良い手術であり、予防としては 去勢手術であることは知られています。 我々獣医師は、病気になってからの獣医師ではなく「如何に病気にさせないか」というための獣医師でもあるべきと考えています。 そのための予防接種、フィラリア予防にな並んで避妊去勢手術なのではないでしょうか。
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