獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200608-257

稚己さんへ〜セキセイインコのちいちゃん〜
投稿日 2006年8月25日(金)19時33分 投稿者 山下 貴史

稚己さんこんにちは。獣医師の山下と申します。こちらの掲示板には多くの素晴らしい獣医師がおりますので、通常はいきなり僕が見つけ次第のレスってしないようにしているのですが、ちいちゃんには多少の緊急性を感じましたので…。

内容はともかく、本当に家族同様に思っていらっしゃるならば、小鳥を診れる獣医師(できれば二次診療的に)の診療を近日中にでも受けられたよほうが良いと思います。

理由)
1)まだエサをよく食べてくれている。
  → エサを食べなくなってからでは、鳥専門の先生でも手出しできる部分が減る可能性が高いと思います。極端に言えば「食べなくなった=落鳥は間近」と言えると思います。
2)診断が未確定
  → まずは診断ありきです。本当に腫瘍なのか?他の診断が付けられないのか?診れる人が診ると、あたかも簡単に診断がつくのか?「かもしれません」で決め付けては後悔することになるかもしれません。
3)外科の可能性が残されている
  → 稚己さんは治療に積極的な方(外科を選択肢に入れて考えていらっしゃる)のように見受けました。しかし、小鳥の外科処置(開腹等)は通常あまり積極的にはしない獣医師のほうが多いと思われます。ちなみに僕も小鳥さんを見せていただいておりますが、一般的な部分だけで難解なものはより専門性の高い先生を紹介させていただいております。

現在の鳥の獣医学は、詳しい人と詳しくない人、やる人とやらない人の差がかなりあると思われます。各地域に多くの鳥をきちんと診れる獣医師がいらっしゃると思われますので、そちらをきちんと受診されると良いと思います。これ以上どうにもならないかは、その分野のスペシャリストに診てもらってからの判断でも遅くないですから・・・。
あっ!もちろん、かかりつけの先生の御意見がどうとかじゃなくて、一般的にと言うことですから、スペシャリストがいいとか断言するわけではありませんので…参考までってことで。

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