意見交換掲示板過去発言No.0000-200608-305
ちかさんへ〜肥大型心筋症〜 |
投稿日 2006年8月29日(火)11時15分 投稿者 山下 貴史
ヘルベッサーが嘔吐の原因になったのかは、分からないです。今の時期は他の元気な子でも嘔吐で来院する子も多く診せていただきますし。原因によって変わるので、本当の嘔吐の原因が除去されれば止まるものと思います。それは胃粘膜の荒れ・薬の影響・ネコさん自身の問題・・・さまざまですよね。 ヘルベッサーの副作用は、書籍によれば「低血圧症・心筋抑制・徐脈・房室ブロック・拒食症・猫で高用量なで嘔吐」とあります。最初のいくつかは狙った効果がそのまま副作用だと思うので仕方ないでしょう。また、他の書籍では嘔吐の副作用は載っていないものもあります。 投薬を急にやめることに関しては、僕個人としては徐々に減らしたいと思いますが、場合によっては急にやめることもするかもしれません。ケースバイケースかな・・・。 猫さんの状況を把握できてませんので、そんなお答えしかできなくてごめんなさいです。 それとうちでも他院からの転院患者さんで「むこうで代診さん(雇われ)に診てもらったから・・・」と言われるのですが、院長がすごいといういことは無いと思います。僕の周りでもあそこの院長なら、新人のほうが・・とかはあります。獣医師の良い悪いよりも相性なのかな?と思うこともいます。うそでもホントっぽく言う人もいるし、言い切るほうがいいかぼやかすほうがいいか、グイグイひっぱる獣医師やとにかく患者さんと二人三脚をする獣医師・・・全部悪いとかじゃないですよね。 ちかさんの場合、確かに心配な状態に発展する可能性を大いに秘めているわけですから、もし院長を希望ならそう言ってみてはいかがですか?もしくは、大学病院などの本当のセカンドオピニオンを受けてみるのも良いかもしれません。 最後に・・・ビタミン(B合)剤自体は確かに皮下に入れるとしみるモノが多いように思います。しかし、補液剤がかなり薄めてくれるので、そんなにしみるぅぅ!!というイメージは無いですね。 また、細かい話になりますが、犬猫さんの獣医学を大学で教えるようになったのは、本当にここ最近10年の話でそれ以前の獣医師(僕とか)は大学では犬猫にほとんど触ったことがない場合も多く、卒後教育の場面で必死こいて勉強しています。なので、参加学会や支持する獣医師によってまったく考えることが違うのは現状ではありうることであります。現在このあたりの差は昔よりも少なくなってきていると思いますが、それでも意見の違いはあるものと思われます。実際日本よりも進んでいると言われるアメリカの獣医学でも大学によって(=教授によって?)好みってのはあります。その差が縮まっていくことはあっても、みんなが同じ意見で診療するようになる時代は来ないと思いますよ??
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