意見交換掲示板過去発言No.0000-200608-75
REアトピーの子の治療 |
投稿日 2006年8月11日(金)22時32分 投稿者 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 アトピーのイヌ(?)は未経験ですが、私自身が重度のアトピー持ちです。 ご自身書いておられるように”痒がらない日”がなによりほしいのです。 痒くなく眠れる日は良い日です。一日中一度も痒くならない日はとっても良い日です。 痒くさえなければ、副作用があろうとも、寿命が縮まろうと知ったことか、です。 さて、保護者の側はいろんなことを考えてしまいます。避妊のホルモンバランスしかり、電解水しかり。しかしですね、当人にとってみりゃそんなのどうでも良いんです。痒くなくする、これだけです。保護者があれこれ考えてへめぐっている間も、毎日痒いんです。 薬を増やすか強めるかしましょうよ。他のことはどうでもよろしい。痒みを抑えましょう。外用のステロイド、内服のステロイド、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤。持病なんですから、薬が減って安心しちゃダメです。必要な薬の量は痒くない量であって、端から見てて少ないほうがいいとかって、どうでもいいんです。 薬の量より、相性に気をつけてあげましょう。 たとえば、タクロリムス軟膏はそれ自体が増悪の原因になることがあります。 同じ有効成分が同じだけ入っていても、基剤の違いによって結果が違ったりします。私の場合ですと、流動パラフィンがもっともよく、白色ワセリンが次ぎ、クリームだと基剤に反応して悪化したり(病院で試しに塗ってもらってとみるみるうちに赤く腫れたりしたことあり)するので、かかりつけを変える時には基剤まで指定しています。 薬の量ではなく内容に、ご愛犬(?)に代わって気をつけてあげた上で、痒みが収まるまで薬を強める、増やす、でいきましょうよ。 繰り返します。電解水とか考える前に、標準両方を。ヒトの皮膚科医でさえ判っていない場合がありますが、たとえ成人に対する外用軟膏だと、一日あたり20gとかの量になったりします。相当に多いのですが、「適量とは、痒みをなくせる量」です。体重当たりナンボとかはどうでもいいんです。痒みをなくす、その一点に絞ってあげてください。
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