意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-13
REダックスの歯周病 |
投稿日 2006年9月1日(金)23時58分 投稿者 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 ”獣医師が業務として”歯石除去を行う場合、全身麻酔が必要です。 しかし、飼い主がスケーリングするにあたっては、必ずしも麻酔は要りません。個人的には、自分のイヌでスケーリングができなかったケースはありませんし、イヌ連れで遊びにきたお客さんのイヌ(商売でいうお客さんではありません。友人のイヌということです)でも、全部の歯はともかく、お手本を見せるぐらいはだいたい可能でした。自分のイヌについては、それができなきゃ手の内に入ったとはいえない、親和をとったとはいえない、といってもよいだろうと考えています。成犬で保護したイヌでもその日の内に触れて当然と思いますし、長く飼っていればネコでもできて当たり前と思いますから。 むしろ、問題は、ひろさんの意識にあるように思います。「いつまでも白い歯」を期待して、そのために何かしようとするのは間違いです。イヌの歯は、所詮、ひどい歯周病起こさずに十数年保ってくれればいいものです。7歳で薄く茶色、堅いもの咬んだりしたときにちょっと出血、であれば、騒ぐほどのことでもないでしょう。そのままで残る10年弱、保つ可能性もあります。 歯磨きができるのならスケーリングも難しくはないでしょう。イヌを横倒しにし、静かにするよう命じてから、口角に指を当てて唇を開いて、歯の根本から先端に向けて加圧すればよいだけです。 ただネックになりそうなのが、ひろさんの(書き込みから拝察する限り)やや潔癖でおられるとおぼしきところです。 ポリッシングの有効性自体、イヌの寿命その他と勘案すると全面的には賛成しかねるところですが、いずれにしても、道具がなければポリッシングはできません。つまり、「キレイに磨き上げる」ことはできません。かいって、スケーラーでごしごしすると、歯の表面を傷め、ますます歯石が付きやすくなります。歯肉との境目付近は黒くなっている、歯肉の後退も若干ある、歯はかなり茶色い、もしくは黄色を帯びた白(歯の透明感のある乳白色とはちがう白)、というタイミングで、歯の表面をなるべくこすらないようにうまく加圧し、キレイに剥がす、のがコツです。歯の中央部に歯石が残るとゴリゴリやりたくなりますが我慢我慢。取れると判ると頻繁にやりたくなりますがそれも我慢我慢。ペキッとキレイにとれる大物が溜まるまでは放置です。 私の場合、歯が割れた時などは全身麻酔リスクを取ります。また別の理由で全身麻酔しなくてはならないときについでに歯石を取るよう依頼することもあります。しかし、歯石だけを考えるのなら、そして特に歯磨きできる(ほどコントロールできる個体)なら、自分で処置するほうを選択します。 ・・・この意見は、獣医師広報板に限らず、知人の獣医師にもあまり評判がよくないんですが、歯石取りがそんなに大事とはどうしても思えないのです。
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